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産後うつを防ぎ、夫婦関係も良好に保つ「ペア育休」

コンサルタントが語る「男性育休の正しい取得法 -会社も家族も幸せになるコツ-」

法改正によりますます注目が集まっている男性育休。弊社では、「男性育休100%宣言」の呼びかけや男性育休推進研修・定額制サービスの提供など、すべての男性社員が育児休業を取得できる職場作りに向けてさまざま取り組みを続けています。今回は、第一子の育休を終えて職場復帰した弊社コンサルタント吉田拓真より、体験談を交えた育休取得のコツをご紹介します。

スピーカー:WLBコンサルタント 吉田拓真
2023年5月28日、第一子誕生
5月28日〜11月末まで、6ヵ月間の育休取得
12月1日〜 職場復帰
解説:WLBコンサルタント 大畑愼護

育休取得までの段取りとポイント

Q. 男性の育休。会社にはどのタイミングで伝えればよい?

吉田:妊娠4ヵ月を過ぎて安定期に入ったらすぐに!

先輩の経験談を聞いていたこともあり、半年以上前に申告しました。妊娠4ヵ月を過ぎて安定期に入る頃なので、そういう意味でも周囲に伝えやすいタイミングですね。早めに意向を伝えることで、「あと半年したら休むんだ」という自分自身のマインドセットができて、業務共有への意識が普段以上に高まりますし、周囲も巻き込みやすくなります。できるだけ早く休む時期を伝えて、引き継ぎに向けた具体的な計画を立てていきましょう。

Q. 業務の引き継ぎは、どうしたらうまくいく?

吉田:大切なのは、日頃から「属人化」を防ぐこと

弊社は普段から仕事を属人化させない仕組みができていますが、ちょうど育休の申告をした頃、新しいシステムを導入する仕事に自分がリーダーとして取り掛かっていたので、「誰が見てもすぐにわかるマニュアル」をしっかり作ることを心がけました。徹底的に引き継ぎをしたおかげで、育休中も仕事の心配をすることなく家事や育児に専念できました。

マニュアル作りのポイントは、ひとりで最後まで作りきらないことです。育休に入る直前に「はい、これマニュアルです」と仕上げたものを渡しても、やはり疑問や不具合が出てしまいがち。休業に入る前にマニュアルを使ってもらってわからないことがないか確認したり、必要に応じてSlackやメールで相談したり、関係者でミーティングも行ったりして、誰も困らないような引き継ぎをしておく必要があります。

こういったマニュアルは育休取得者だけでなく誰にとっても有用なので、「属人化させないマニュアル共有」を職場の習慣にしてみてください。男性育休がそのきっかけになる、ということもありますよ!

意向を伝えるのは半年前に、外部とのやり取りは3日前に終えておく!

法律上は出産予定日の1ヵ月〜2週間前までに育休を申請すればよいことになっていますが、実際にはそのタイミングだと引き継ぎや取引先とのやり取りに支障が出ます。吉田の例のように、4~6か月前には意向を伝えておくことが理想です。

また、育休の前日になっても普通に仕事してしまう方が多いのですが、これは避けたいところ。特に外部への連絡は遅くとも3日前までに終えましょう。取引先に送ったメールへの返信が育休中に届いたりするのを防ぐためです。吉田はその点、「抜け方」が見事でした。抜けるまでの見通しをしっかりとスケジューリングして、休暇に入る2週間前には主要業務の8割を引き継ぎ終えていましたね。

(解説:大畑愼護)

スムーズな育休取得のために会社側がやるべきこと

妊娠報告を受けたら早めに面談をし、育児休業の制度があること・どのような希望があるか意向確認をします。その上で本人には父親学級への参加を促し、「なぜ父親に育児休業が必要なのか」情報を提供し、正しい理解をした上で判断してもらいましょう。管理職にも研修を実施して理解を深めてもらい、相談しやすい環境・気兼ねなく休める仕組みを整えましょう。そして、休業までの引き継ぎスケジュールを明確にします。

また、弊社が常々促進している「見える化・共有化・誰でもできる化」を心がけることも重要です。情報を属人化させずに共有することで、育児休業に限らず、介護休業・長期休暇・突然の病欠など、誰がいつ休んでも業務が回る状態が整います。職場内の共有サーバーを整える、Slackやメールなどのやりとりは1対1のDMではなくチーム全体に送るなど、仕組みやルールを構築して「見える化・共有化・誰でもできる化」を進めてください。

(解説:大畑愼護)

育休中の過ごし方/家事と育児のコツ

Q. 初めての育休で、最も大変だったのはどんなこと?

吉田:新生児期は特にワンオペは無理!と痛感

とにかく新生児期は多忙を極めました。まず、授乳とおむつ替え。これはもちろん毎日続き、その合間にいつもの家事や新生児のお世話をします。わが家は母乳で育てましたが、これがなかなか大変で。赤ちゃんがまだ慣れていないので吸うのに時間がかかるし、飲みきれない分の搾乳も必要で、それぞれに1時間くらいかかります。

授乳は約3時間おきですが、その間にまたいろんなトラブルもあるんですよね(笑)。普通におむつ替えができたらいいほうで、おしっこやウンチがもれたり、なかなか寝つかなくていろんなパターンで抱っこしたり。全く休憩できないままに次の授乳タイムということもしょっちゅうです。

母乳だと授乳はママにしかできないので、私はその間、家事をします。もしも、これをすべて妻ひとりでやっていたらと思うと、ぞっとしますね。特に新生児期の育児は2人でがっつり取り組んでも大変なので、ワンオペ育児なんてあり得ません。もしもそれを無理して担ってしまったら、ママの心身に何らかの影響が出るのは必至だと思いました。

Q. 育児をしていて「良かった」と思うのはどんなこと?

吉田:子どものかわいさをすぐそばで実感できること

ひたすら「かわいい」という感情を満喫できていることです(笑)。実は、実際に子どもが生まれてくるまで、自分が手放しで子どもをかわいいと感じるのか確信が持てませんでした。「きっとかわいいんだろうな」と想像はしていましたが、みんなが親バカになるように自分もなる?と思うと、若干距離があったというか。初めての育児に際し、自分で考え、失敗しながらもやってみて、子どもの成長にしっかり関われている。その実感があるので、今はそれこそ手放しにかわいいなぁと思えます(笑)。

Q. 家事や育児をうまく分担していくコツは?

吉田:育児スキルは生後でOK、家事スキルは産前から!

まず、家事のやり方や分担について、「生まれてから考える」「育休に入ったら本気を出す」では遅いと思います。育休中に必要なのは「家事スキル」と「育児スキル」のふたつ。育児スキルは生まれてから2人で習得していけばOKですが、家事スキルは生まれる前から準備しておきましょう。

わが家の場合は元々ふたりで家事を分担していたので、あとは自分が担当していなかった家事も早めに慣れておくだけで、スムーズに準備できました。そもそも、臨月に入る頃にはママが家事を担当するのはすでに大変になっているので、家事が苦手という男性は特に、早めに家事経験を積んでおくことをおすすめします。

Q. 苦手な家事がある場合、どう対処したらいい?

吉田:家事のアウトソーシングを積極的に活用して

家事として日々やるべきことは、買い物や掃除、洗濯などいろいろありますが、たいていのことは慣れてくれば問題ないと思います。ひとつアドバイスするとしたら、「何でも手間をかけて自分でやらなきゃ」と気負いすぎないこと。便利な道具があれば購入/レンタルしたり、必要に応じて「家事のアウトソーシング」を活用したり、頼れるものにはどんどん頼るのがおすすめです。

自身は、食事の準備には気を配りました。母乳育児の場合は特に、産後のママと赤ちゃんの健康のためには、栄養バランスの良い食事が重要とされています。普段より素食なんですが、「おいしく飽きないように」とやっていくとけっこう手間がかかりました。大変でしたが、ママも献立表を見て食事を楽しみにしてくれたり、色々やってみたのもまたいい思い出です。

育児をサポート!「吉田のおすすめ」神アイテム

・ベビースリング:幅広の布をたすきがけのように肩にかけ、柔らかくたわんだ部分で赤ちゃんをすっぽり包み込む、抱っこ紐の一種。「ハンモックのように丸くなってお腹の前にぶら下がるので、赤ちゃんにとっては寝つきやすい環境。そして自分としては、お腹のところで赤ちゃんがモゾモゾ動くと、外から胎動を受けているような感じがしました。妊娠中のママってこんな感じだったのかなと、愛おしさが増します。」
・電動バウンサー:優しい揺れで赤ちゃんをあやしてくれる電動のゆりかごのようなもの。抱っこされている感覚で赤ちゃんが落ち着いて、寝つきやすくなる。「赤ちゃんの睡眠中は親にとって貴重な時間。寝かしつけに役立つアイテムも積極的に活用して、自分たちの休息時間を確保しましょう。職場に先輩パパがいれば、おすすめグッズを教えてもらうのもおすすめ。」

ペア育休の重要性/妻の産後うつ

Q. 「ペア育休」はなぜ必要? 期間はどのくらいが妥当?

吉田:最低2ヵ月は夫も育休を取って、二人三脚で

実際に育休を取ってみて、「育児は夫婦で協力して臨むのが当然だ」と改めて感じました。バタバタと多忙な時間を過ごす中で、1日に1回か2回、静寂が訪れるタイミングがあるんですよね。そんなときにふたりで「今日もがんばったね」と互いをねぎらったりして。大変さも喜びもその場ですぐに共有できる相手がいるということが、大きな励みになると思います。

わが家は妻が1年、私が半年の育休を取得したので6ヵ月間の「ペア育休」でした。男性が半年かそれ以上、育児と家事にフルコミットできれば理想的ですが、仕事の都合で難しい方も多いと思います。最短でも、育児が最も大変な生後2ヵ月程度は育休を取り、二人三脚で臨むことをおすすめします。

出産後に二分する「女性の愛情曲線」に要注目!

育休は「赤ちゃんとのコミュニケーションを密に取れる時期」というだけではなく、「妻の信頼を得て、その後の関係性を決定づける重要な時期」でもあります。東レ経営研究所が発表した『夫婦の愛情曲線の変遷』によれば、出産直後に「子どもひと筋」になる女性の愛情曲線が、その後回復するケースと低迷し続けるケースにわかれています。この明白な差を生み出す理由は「夫が家事や育児に参画し、“夫婦で感情の共有ができたかどうか”」なのです。

吉田の体験談の中で「今日もがんばったね」と言い合える喜びに触れていますが、まさにこの関係性が重要で、その後の愛情曲線にも大きく影響していくのです。吉田家は今後も安泰だと思います!

(解説:大畑愼護)

Q. 産後うつを防ぐために夫にできることは?

吉田:悩みや不安をその場で共有できる相手が必要

妻は助産師・保健師なので、妊娠や出産を俯瞰的に捉えることができます。しかし、子育ての大変な時期には自分でも制御しきれない「精神の揺れ」みたいなものがあったようです。産後うつとまではいきませんが、専門家でもそんな状態になるのですから、誰にでも細やかなケアが必要な時期といえます。

産後はホルモンの影響も受けやすいので、誰しもある程度は不安定になるもの。そんなときにパートナーがそばに居て、担い手として動けること、悩んだときに当事者として話し合えることが本当に重要だと思います。もしも悩みや不安をシェアする相手がいなければ、ネガティブ思考から脱却できなくなり、最悪の場合は自殺に追いやられることも。命を守るために、夫が果たすべき役割は大きいのです。

命を守るための男性育休

「産後の妻の死因1位は自殺」。そして、その主な原因といわれる「産後うつ」は、産後の妻の10人に1人が発症するという非常にショッキングなデータがあります。また、重篤化した産後うつは、自殺のほか子どもへの虐待につながるリスクもあります。特に初産婦は、産後2か月まで比較的発症のリスクが高く、そのピークとなる産後2週間前後では、なんと4人に1人が発症のリスクを抱えています。この時期に夫が育児休業を取って家庭を支えることは、妻と子の命を守ることに直結していると言えるでしょう。

妻の産後うつを防ぐには、吉田が言うように「そばに居て、担い手として動けること、悩んだときに当事者として話し合えること」が重要なことはもちろんのこと、その原因解消に必要性や効果が立証されている対策があります。妻が、「①まとまった睡眠(7時間)をとること」、「②朝日を浴びて散歩すること」です。①は、肉体・精神の疲労回復に必要な7時間以上の睡眠時間のうち、精神の疲労回復に寄与するのは睡眠の後半部分であるためです。断続的な睡眠では、肉体の疲労は回復できても、精神の疲労が回復できません。ですから、一日の中で一定のまとまった睡眠時間を確保できるよう、この間夫が家事育児を担う必要があります。②は、産後うつの原因でもあるホルモンバランスの崩れを整えるうえで必要な、セロトニンの分泌を促す効果があるためです。朝、妻を散歩に送り出すためにも、やはり夫の協力が必要です。

妻と子の命を守るためにも、育児休業を取得し、育児・家事にコミットしましょう。

(解説:大畑愼護)

Q. 妻の実家が近くても、夫の育休は必要?

吉田:おぼつかなくても「2人で育児」がおすすめ

妻の実家は徒歩圏内なのでよく様子を見に来てくれますが、両親との距離感は「育児にフルコミットしてもらうのではなく、好きなタイミングで遊びに来てもらい、必要に応じて一時的なサポートをお願いする」という程度が心地良かったです。

両親は2人とも働いているので実際フルコミットは難しいし、ずっと別々に暮らしてきたわけですから、互いの習慣や考え方は違っていて当然です。妻にとっても、「実家暮らし(引っ越し)」「子育て」という2つの環境変化が同時に起こるより、自宅のほうが子育てに集中できました。

…というのは、あくまで私のケースではありますが、「うちは大丈夫だろう・なんとかなるだろう」と甘く見ずに、どのような体制で育児をしたいか・スタートしたいかということは、夫婦でよく話し合っておきましょう。

私たちは、おぼつかないながらも2人で育児をはじめたことで、同時に育児スキルを身に着けることができました。また、一緒に育児をするという時間・経験そのものが、(「人生の財産」というと大げさかもしれませんが)夫婦・そして新たな仲間が加わった家族の大切な思い出として、心に刻まれた感じがしています。…なので、私としてはこれからパパになる方にも、育児の「人手」として必要かどうかという考えは脇に置いて、ぜひ、まずは育休を通して思いきり育児にコミットしてみてほしいなと思います。一度身に着けたスキルと経験・過ごした時間は育休が終わっても忘れないので、仕事と両立しながらでも育児にコミットし続けられますよ!

「実家にサポートを頼めば、夫の育休は不要」は大間違い!

「妻の両親が近くに住んでいるから」と、男性が育休を取らないケースを散見します。もっと良くないのは、上司が「お義母さんが面倒見てくれるんだから、仕事に集中できるはず」「近くに頼れる人がいるなら手は足りてるよね」などと声をかけ、育休取得を妨げてしまうことです。上司はよかれと思って発言しているのかもしれませんが、それは大きな間違い。実家のサポートをうまく受けながら育児する例はもちろんありますが、それは当事者が決めること。上司や同僚の「勘違い・思い込みによる不用意な発言」で育休を取りにくくしてしまわないよう、くれぐれも気を付けましょう。

(解説:大畑愼護)

育休明けの職場復帰/仕事への好影響

Q. 職場に戻るときどんな気持ち? 不安はない?

吉田:育休前よりもさらに仕事に集中できる!

育休明けは、想像していた以上に気持ちよく職場復帰しました。まとまった期間、悔いなく育児できたことを実感できたおかげでしょうね。生後すぐの、成長曲線の変化が最も大きい、大事な時期にしっかり関われたことが人生の手応えになって、仕事をさらにがんばれるんだと思います。

育休中には基本的に仕事の連絡は来ませんが、一切の連絡手段を絶ってしまうと当事者が孤立感や不安を感じるケースもあると思います。気軽に使える手段(LINEやメッセンジャーなど)を用意しておいて、時々「今、会社ってどんな感じ?」「いつもと変わらないよ〜」などとやり取りできたり、「こんなに大きくなりました」と子どもの写真を気兼ねなく披露したりするくらいの関係性が築けていると、育休中も安心して過ごせるのではないでしょうか。

男性育休はワーク・エンゲージメントをあげる!

以前の日本には「男性が育休を取る」という発想すらありませんでした。今は会社から対象者へ育休取得の意向確認が法律で定められていますが、「育休を取ったら気持ちが家庭に向いて、仕事へのモチベーションが下がるのでは?」と考える上司も少なからずいるようです。実際には、育休を十分に取れた男性はむしろワーク・エンゲージメントが向上する傾向があります。吉田の例を見ても、それは明らかです。

社員全体のエンゲージメントも上がります。「十分に育休を取らせてくれて、人を大切にする会社だな」「自分のときも大切にされるはず」と思えるからです。育休を取る世代だけでなく、介護休業や通院・入院のための休暇が必要な人もいて、誰しもそれぞれの事情で長時間労働ができない時代になっています。自分たちが大切にされていると実感できることが、会社への貢献度をあげていく。そういう意味でも、男性育休を推進していくことにはメリットが大きい、といえるでしょう。

(解説:大畑愼護)

Q. 男性が産後うつになるって本当? どうしたら防げる?

吉田:自分自身の持続可能な働き方と向き合う

復帰後に「休業中の遅れを取り戻そう」とがんばりすぎる人は少なくありません。しかし、家に帰れば育児もするわけですから、もし「今まで以上に会社に貢献したい」気持ちのまま長時間労働に陥ってしまったら、必ず無理が生じます。持続的に貢献するためには、時間内に成果を出すことが大切です。この事を念頭に、育休明けは、できる/したいと思っている貢献や働き方について、育児・家事・暮らしの状況を共有しながら、会社と建設的に話し合いましょう。本人からは言いにくいことも多いはずなので、上司や同僚から「業務の進め方を相談していこう」と持ちかける心配りも必要ですね。

昔ながらの「男らしさ」は問題あり!? 男性の産後うつに要注意

「職場では子どもの話を一切しない」「仕事がいくら忙しくても、家では弱音を吐かない」など、昔ながらの「男はこう振る舞うべき」といった行動規範がマイナス面に働くことをトキシック・マスキュリニティ(有害な男性らしさ)といい、現代社会で問題視されています。

誰にも相談せず会社でも家でもがんばり続けた結果、睡眠不足になり、メンタル疾患を発症するケースは多々あります。妻の産後に、仕事と家庭の板挟みで男性がうつ状態になることも多いのです。

どうすれば解決できるのか。これはもう、働き方自体を変えていくしかありません。何らかの事情で半休や急な早退が必要になるのは誰にでも起こること。そんなとき「会社に迷惑をかけている」という感覚があると、やはり休みづらくなります。家に仕事を持ち帰って睡眠不足からうつ状態に・・・といった事態を避けるためにも、「長時間働いて成果を出す」スタイルから決別し、「時間内で成果を出す」スタイルを追い求めていきましょう。そのためには、一人で抱え込まず、職場でも家庭でも誰かに頼るということからはじめていきましょう。

(解説:大畑愼護)

Q. 実際に育休を取った立場から、メッセージを!

吉田:夫婦で何でも話し合える関係性を築くことが大切

子どもを育てていると、夫婦間で話し合う機会が増えてきます。心配事、問題発生、「これはこうしたい」等々。特に新生児期は大変なことも多いですが、だからこそ、お互いの言動に対する疑問をため込まず、理由を尋ねて納得することが大切だと思います。人によって考え方が違うのは当然ですが、疑問や不満に感じたことをそのままにしてしまうと、気持ちよく任せられないとか、協力できないということになりかねません。理由が分かれば、すべてに共感することはないにしろ、「なるほど、そういう考え方もあるよね」ということで前に進めたり、腰を据えて話し合ったりしながら、一緒に自分たちらしいチーム育児を作っていけると思います。ぜひ夫婦間で、「何かあったら話し合おうね」という関係性を、産前から築いておくことをおすすめします。

あとは、楽しく、無理せず、計画的に!(笑)先ほどもお話ししたように、育児は妻も夫もスタートラインが同じなので、出産後に協力していけば良いことです。男性が早くからやっておいたほうがいいのは、家事スキルを磨くこと。赤ちゃんが生まれて大変な時期に即戦力になれるよう、時には育児家事アイテムやアウトソーシングも取り入れ、楽しみながらがんばっていきましょう!

担当コンサルタント

文/山根かおり

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