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コンサルタントが読み解く旬な話題

日本の男性の8割が家事時間ゼロ・7割が育児時間ゼロ

2018年7月2日

【コンサルタントによる解説】

「諸外国と比較して、日本の男性の育児参画は低い」という統計データを見たことのある方は多いのではないでしょうか。総務省が実施している社会生活基本調査の結果を国際間比較しているもので、上記のようなデータが紹介されています。

この調査結果をもう少し詳しく見ていくと、6歳未満の子どもを持つ男性の育児や家事への参画度合いがわかってきます。実は6歳未満の子ども持つ共働き世帯において、8割の男性が家事時間ゼロ。7割の男性が育児時間ゼロであることも明らかとなったのです。

この調査は様々な形態の家庭を対象に生活時間に関して実態を調べているものです。15分単位でどのような行動を取っていたのかを記録するといった方法で、15分の間でいくつかの行動を取っていた場合には、最も時間をかけていた行動を記入しています。そのため、極めて短時間の育児や家事を行っていた場合には記録されないという特徴があります。(例:5分だけ家事・10分は介護だった場合、この時間の行動は「介護」と記録される)

ただ、非常に多くの共働き世帯において、男性たちが育児や家事に「全く」関わっていないということは確かな事実として把握できています。

出典:「平成28年社会生活基本調査」
http://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/gaiyou.html

解説:松久晃士