小田桐紗矢香おだぎり さやか
- ワークスタイリスト
宮城県出身
芝浦工業大学卒業
1984年生まれ
[ WORK ]
ロジカルな思考と計画性、物事を俯瞰でとらえるバランス感覚を持ち味に、コンサルタントの業務や社内環境を内側から調整するワークスタイリスト。数値分析や情報の整理、マニュアル作成などを得意とし、日々の細かいタスクをひとつずつ大切に処理することで大きな変化につなげたいと考えている。前職ではマーケティング、新企画の提案などに携わり多忙な日々を送っていたが、産休・育休を経て時短勤務となり、働き方を自分の意志で選べないことに違和感を覚える。当時の職場を変えていきたいと考える一方で、広くまわりを見ると同様の問題を抱える企業が多いことに気づかされ、「この問題から本質的に救うには社会全体を変えるしかない」と弊社に参画。「子どもたちに明るい未来を残すことが今を生きる大人の責任」という信念のもと、すべての業種・あらゆる立場の人がモチベーションを高く持ち続けながら「自分らしく働ける社会」をつくりあげる手助けをしたいと、自分にできることを探っている。
[ LIFE ]
理系出身。学生時代は勉学に励んだが、社会に出てから必要とされるスキルと学校で頑張ってきた内容とがマッチしていないことを感じ、「教育ってなんだろう?」と個人的に感じている。二児の母でもあり、娘の小学校の先生たちが働く様子を見ながら「忙しすぎて自己研鑽をする時間もないだろうな」と、学校現場での働き方改革の必要性も実感する日々。イラストが得意で、会議などで煮詰まったときに漠然としたイメージをビジュアル化して突破口をつくることも。文章を書くことも好きで、ライティングのゼミに通っていた。弊社では広報にも関わっているため、「もっと伝わりやすく、もっと魅力的な表現をしたい」と、ライティングスキルをさらに磨くことを目標のひとつとしている。
「新卒で入社したのは自社開発の雑貨を扱う小売業界。はじめはマーケティング部に配属されました。全社戦略を決める部隊だったのでリサーチと称する外出の機会が多かったり、入社数年で海外出張に行かせていただいたり、いわゆる“華やか”な業務に就いて、やりがいをもって業務に取り組んでいました。
一方で、育休明けで時短勤務をする先輩ママたちが黙々とパソコンで作業する姿を見て、「私はこういう働き方をしたくない」とどこかで感じていたと思います。だから、いざ自分が妊娠したときには、「私もいずれは時短勤務!?」と絶望的な気持ちになったのを覚えています。時短で働くなら責任ある仕事はできない、キャリアを諦めるのが当たり前、と思っていましたから。
前職は、女性が働きやすい会社というイメージがあり、実際、産休・育休から戻ってくる女性は多かったです。でもなぜか、ロールモデルと思える先輩女性社員はいなかった。その頃は「ガラスの天井」や「マミートラック」という言葉も知らなかったけれど、今思えば、「子どもがいるか、いないか」で女性のキャリアの道が二つに分かれていて、組織の多様性が失われていたからだと思います。
育休明けに職場復帰すると、「キャリア面談シート」に自分が今度どうしたいかを記入するのですが、「時短勤務で何ができるか」が自分で全くイメージできなくて。「みんなの仕事が円滑に進むように、潤滑油としてサポートしていきたいです」と書き、職場での挨拶でもそのような話をしました。
当時の上司は働き方への理解が進んでいる人で、私の挨拶の後ですぐに声をかけてくれて「潤滑油じゃなくて、エンジンになってほしいから。時短でも活躍できることを証明してほしい。後に続く後輩のためにも!」と言ってくださったんです。自分としては「そんな考え方もあるのかぁ」と思いつつ、何ができるかを模索しながら突っ走っていた感じです。
2人目妊娠のときも同じ上司で、育休中の私に弊社・小室の動画をシェアしてくれたんです。「育児で忙しい中ごめんね、でも、絶対観てほしい。これからこの考え方がスタンダードになるはずなんだ」と。すぐにそのURLをクリックして、動画を観ました。最初の感想は、なんというかもう、目からうろこが落ちまくる感覚(笑)。それまでは「仕事にかけられる時間=評価」と信じて疑わなかったので「時短勤務しながら活躍するなんて不可能でしょう?」と思い込んでいましたが、時間当たりの生産性という考え方にシフトすれば、時短勤務でも同じ土俵に立てるんだ!と気づかせてもらいました。
2度目の育休から復帰してからは、上司にも相談して、「働き方改革委員」を社内で立ち上げました。小室の動画を見て衝撃を受けたことが多々あったので、上の人たちにも同じ想いを共有してもらいたいなと。その間小室の動画を何本も観て、本も読みこんで、自分なりに資料に落とし込んで上層部にプレゼンしたりもして。けれど、2年ほど働きかけたものの、残念ながら力及ばず。前職の文化を変えることはできませんでした。働き方改革委員の取り組みを進める中で「私がこの先、仕事としてがんばっていきたいのは働き方改革なんだ!これしかない!」と自覚していたので、このまま同じ会社にいてもこれ以上モチベーションを維持できないと思いました。
自分の想いを活かせるのはどこだろう? セミナーの講師? 人材派遣会社の営業? と思い巡らせる中で、弊社の中途採用情報を知ったんです。「これしかないでしょ!」と即応募。忙しい時期で、採用に必要な書類を準備するのも大変でしたが、締切日当日になんとか提出。これで不採用だったら、一度社会人を辞めて、社会から離れる覚悟でした。だって働き方改革以外にやりたいことがないんですから(笑)。
無事に採用が決まって以前の会社を辞めるときは、きっかけを与える動画を私にシェアしてくれた上司にももちろんきちんと報告して、応援してもらうことができました。
人のキャリアって、みんなが同じ方向だけを向いて、ときには誰かを蹴落としながらひたすら上にのぼっていく「はしご」ではなくて、「ジャングルジム」のようなものだと思うんです。横に進んだり、ときには下がったりもしながら、あらゆる角度・それぞれのペースで一緒に頂上をめざしていく。そういうのが今の時代の働き方なんじゃないかなと思います。
時短勤務で黙々と働く女性たちを見て「あんな働き方はイヤだ」と感じた話をしましたが、今は「私だけじゃなくて、時短勤務する人たちはみんな、本当はもっとモチベーションがあったはず。自動的に業務を割り当てられ、それが自分の意図する仕事じゃなくてもほかに選択肢はなくて、しかも短時間で成果を出していても、残業ができないという理由だけで正当に評価されない。そんなことが積み重なって、がんばれなくなっちゃったんじゃないか」と思っています。
時間当たりの生産性を上げることの重要性を広めたら、日本人はもっと幸せになれるはず。この会社で、そのための活動を日々積み重ねていきたいと思っています」
新井 セラ
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