渡邉苗間
- 小学校教諭一種免許状
- 武蔵大学卒業
- 埼玉県出身
[WORK]
家具・内装メイカーの営業職として長時間労働を経験し、手配書のフォーマット化や工程管理表の導入など、働き方改革を実施。結果として労働時間を是正するだけでなく、ミスやトラブルが半減し、クライアントからも喜ばれ、営業目標も120%達成する。そのような中、小学校の教員をしていた友人が精神疾患で退職することとなり、日本の教育現場の現状に強い危機感を持つ。民間企業での働き方改革の実践を学校現場でも役立てたいと、社会人になってから教員免許を取得し、小学校の教員へ転身。
5年間、学級担任をしながら学校現場の働き方改革にも取り組むなか、働き方改革を広め、より大きな構造を変える必要があると考え、当社に参画。
相手に合わせたコミュニケーションや相手の立場に立つ想像力といった持ち味を持つ。特に、わかりやすい研修については入社早々顧客から評価を得るなど活躍中。栃木県教育委員会などの学校現場をはじめ、東大和市など行政の現場や東亜建設工業などの民間企業のコンサルティングを担当する。
[LIFE]
大学時代にバックパッカーとして世界を周ってきた経験が、固定概念にとらわれず、多角的に物事を見ることができる強みになった。その旅は今でも続けており、年に1回は必ず10日以上まとめて日本を離れて、リフレッシュするようにしている。
直近ではアフリカのタンザニアに3週間滞在した。特に好きな国はインドで今までに4回訪れている。
また、LGBTQの当事者でもあることから、多様性やマイノリティーについて考える機会が多くあった。多くの人に多様な選択肢がある社会を目指し、社会変革への想いも強い。
大学を卒業して新卒で入社した家具・内装メーカーは長時間労働が常態化している環境でした。営業職としてクライアントとやり取りをして、店舗や公共施設の家具の設置や内装を施工を取り仕切る立場でしたが、深夜まで仕事に追われる毎日で、ミスやトラブルも多く発生、そのリカバリーでさらに長時間労働になるという悪循環でした。
このままでは私自身が潰れてしまうと考え、手配書のフォーマット化や細かな工程管理など、ひとり働き方改革を実施。やってみて驚いたことは、労働時間が短くなっただけでなく、ミスやトラブルが激減し、クライアントに大変評価をいただく結果となったことです。営業目標も120%達成しました。
この時、働き方改革は、ライフの時間が持てるようになる「私」にも、良い仕事に喜んでくれる「クライアント」にも、売り上げが上がる「会社」にも、そして生産性が上がる「社会」にも、どれにとっても良い、「四方良し」だと確信しました。そして、この経験が私の原点となり、以後、働き方改革に注力をしていきました。
そんな中、小学校の教員をしている友人が精神疾患で退職するという出来事がありました。友人として話を聞いている中で、日本の教育現場が長時間労働と人手不足で危機的状況であることを知りました。学校現場こそ働き方改革が必要だと思い、そこから教員免許を取得して、小学校教諭になります。
学校で働き方改革の話をすると、「自分が楽をしたいだけ」「子供たちのための時間がなくなる」など、なかなか共感をしてもらえない環境でした。それでも小さな実践をしていくと、それが段々と広がっていきました。現金集金を口座引き落としに変更、通知表の見直し、学校から行政に提出する書類にも改善案を提案し採用されました。
そして、この働き方改革をより社会に広めていくために、当社の門をたたきました。30代の私が生きてきたこの30年、日本は「失われた30年」と言われています。だから今こそ今までの「当たり前」を見直す必要があります。「失われた30年」この日本の閉塞感を打破する鍵は働き方改革であり労働カルチャーの改革だと確信しています。