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【レポート】テレワーク活用時代における、健康で生産性の高い組織をつくる働き方改革~秘訣は睡眠~

更新日:2020年11月25日

「テレワーク活用時代における、健康で生産性の高い組織をつくる働き方改革~秘訣は睡眠~」

2020年11月19日(木)に、小室淑恵が株式会社ニューロスペース代表の小林孝徳様とHRカンファレンスに登壇しました。

人事の方を中心に約100名の方にご参加いただきました!

まずは、最初に小室より、なぜ今働き方改革に取り組む必要があるのかということについて、
人口ボーナス期・人口オーナス期という考え方を用いてお話しました。
※人口ボーナス期・オーナス期についてはこちら
https://work-life-b.co.jp/information/20160427_1.html

また、働き方と睡眠の関連について、
「人間は一晩眠ったとして、肉体の疲労は眠りの前半に回復し、ストレスは後半に解消する。」
ということがわかっており、短く寝るだけではストレスがどんどん蓄積していくため、
睡眠の後半までしっかりとることが大事であり、これをやることによって高い集中力でミスなく、
よりクリエイティブな仕事をしていくということが重要であると力強くお伝えしました。

さらに、8時間労働の生産量と12時間労働の生産量は4日目に逆転するということが
示されていますので、このようなデータからも一定の労働時間以上はやらない方がよい
ということをお伝えしました。

株式会社ニューロスペース代表の小林様からも、
6時間睡眠を続けると怒りっぽくなる傾向があるということをお話いただき、
これは個人の性格の問題ではなく、睡眠時間が短いと脳がそのような状態になってしまう
ということをお伝えいただきました。

では、企業でどうやって睡眠改善をしていくのか?ということで、
①「睡眠を記録(可視化)する」
②「自身で見つめなおす」
③「行動する(習慣化)」
この3つが重要であることをお伝えいただきました。

睡眠改善事例の一つとして、実際に睡眠改善プログラムを導入されたNTTデータ様では、
「起床時間が揃うことによって20数年ぶりに朝ご飯を家族と一緒に食べれるようになった」
といった嬉しいお声をあるユーザーの方からいただいたそうです。

後半はパネルディスカッション形式で進行をしました。
はじめに、組織に睡眠改善や働き方改革を推進していくにはどうしたらいいか?
という点について、小林様からは、
「まずはセミナーや講演で睡眠の重要性を感じていただき睡眠リテラシーを上げていく
ことが大事です。また、より深く睡眠課題を感じている方は睡眠計測センサーを使ったプログラム
を実施いただくと良いです。」ということをお伝えいただきました。

そして、取り組みを定着させるにはどうしたらよいか?という点で、
①自分の睡眠の特徴を知ってもらい、行動して変化を感じてもらう
②組織として継続していく際には上司や経営層が率先して仮眠をとったり
早く帰って睡眠時間を確保したりすることで、メンバーも安心して実践してみよう
という気になる、上司、部下が率先して眠ると部下も安心して眠れる
というポイントをお話いただきました。

小室からも、
「テレワークをやって生産性を上げようという話をしているが
テレワークが定着していないケースが多い。
役員の方がついつい出社してしまうということがあるので、
役員が取締役会も含めてオンラインにしていく必要がある。」
ということをお伝えさせていただきました。

▼ご参加者の皆様からいただいた声もいくつか抜粋して掲載させていただきます!
・テレワーク時に睡眠の質が良くなっている人が多いかと思っていましたが、
統計で見るとそうではないということが意外でした。
・睡眠の重要性を生理学的な観点のみならず一人ひとりの行動変容に
つなげてい行くことが重要であるということが理解できた。
・睡眠不足によって怒りの感情が増加する、パワハラや家族の不安へ発展しないよう、
睡眠時間の充足が必要。
・睡眠についてはそこまで考えたことが無かったが、生産性向上させていく上でも
非常に重要なことであると理解できた。長時間労働が美徳・長く働いている方が
生産性が良いという空気は未だにあるので、そうではないのだということを
社内でも伝えていく必要があるように感じた。
今回、このセッションを選んで非常に良かったです。
・「精神的な回復は睡眠開始から6時間後」「長い時間働いて本人は
すごく頑張っているのに(睡眠負債が嵩み)生産性が結局落ちていて、評価も下がっていく」
改めてこういうファクトと共に、社員の睡眠リテラシー向上をしていきたいと思った。

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