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講演会開催レポート

【開催レポート】アデコ株式会社にて~交流分析から学ぶ~こどもの「自分らしさ」を育むための親のあり方・かかわり方セミナーを実施(講師:二瓶 美紀子)

更新日:2022年12月09日

セミナーの目的

 
交流分析とは、自分自身の対人関係やコミュニケーションの傾向を知ることで変化と成長を支えるための心理学で、人間が本来持っている能力を肯定的にとらえ、自律的に心豊かに生きること目指しています。

アデコ株式会社では、CSR活動として子育てと仕事の両立をされている方を応援するプロジェクトを進められており、
今回のセミナーはその一環として、
交流分析の考え方を子育てに応用するポイントをお伝えすることで、子どもとのかかわり方に安心感や自信をもっていただき、さらに人生が豊かになることを目的として開催されました。

セミナー概要

 交流分析では「相手の存在を認めるかかわり」をストロークと呼んでいます。交流分析の創設者のエリック・バーン氏は「人はストロークを得るために生きている」と言っているほど、他者に自分の存在を認めてもらうことは、人が幸せに生きていくために大変重要な要素なのです。それは子育てにおける親と子のかかわりも同様で、親が適切なよいストロークをたくさん与えることで、子どもの自己肯定感が高まり、豊かな成長につながります。

セミナーでは、『心のエコロジー(小林雅美著・原作クロード・スタイナー)』という絵本を題材に、「ふわふわさん」(相手をあたたかな気持ちにさせる関わり)を出し惜しみなく与えることの大切さを紹介しました。また、ケース・スタディを用いて、具体的な場面における親の関わりを一緒に考えました。

子供のことを思ってとっている言動が子供に意図通りに伝わらず、残念な気持ちを感じたことがある親も多いでしょう。
しかしその背景には「自分だけの思い込み」があるかもしれません。
子どもを含め他人と良好な関係を築くには、まず「自己理解」と「自己受容」が必要ですが、お互いが異なる「思い込み」を持っていると気持ちがすれ違ってしまうこともあるのです。
そこで、自分にはどんな「思い込み」があるかを振返るワークを実施しました。

セミナーの最後は、
「思い込みに気づき、ありのままの自分を受け入れる努力を続けていると、子どもも自分を受け入れることを学び、心豊かに生きていくことができるはず」
というメッセージで結ばれました。

研修のご感想(抜粋)

・もう1度子どもが小さかったときみたいにふわふわさんを探してみようかな。思春期 vs 更年期バトルに出口がみつけられそうです。
・子育てのこのようにしたらいいといったお話は子育てセミナーや本などで良く耳にして、自分を省みてどうして私にはできないんだろう。子どもを大切に思うのに、こういう伝え方はよくないとわかっているのにまたやってしまった・・と反省することも多いのですが
今回のセミナーではこうしなきゃいけないということではなく、こうしていることには子どもを思う自分の気持ちもあり、その自分を認めてあげて欲しい、その上でその行動が子どもに伝わるのか考えてみるのもいいかもしれませんといった、
自己受容からスタートする考え方を教えていただき、自分が救われる思いでした。
今までできていないから失敗と言うことではないよというお話がとても希望につながりました。
・日本における子育て本では「10歳までに・・・」などとある一定の年齢までの教育に重きを置いている印象があり、自身の子育てのやり直しがきかないと悲観的になる部分がありました。本日のセミナーで気付いた時、これからの未来でもできるとおっしゃっていただいたのが、15 歳の息子を持つ自身にとってとても励みにありました。子育てに限らず職場での対人関係に活かせそうで、非常に参考になりました。
・先生のお話を伺い自身の育ってきた時代がまさに子供を褒めない・・等、自己肯定が少ない状況だったと改めて気づかされました。既に子育て終えておりますが、子育て中に先生のお話をお聞き出来ていれば少しは違っていたのかな?と感じました。
また先生の海外でのご経験をお聞きし、近くにアメリカのお子さんがいて、まさに日頃から沢山の愛情表現をされており、うちの娘に対しても同様に接して下さっていた事を思い出しました。
今はアデコで就業されている方々と向き合っている日々ですが、先生のお話を聞き、子育てだけは無く仕事にも十分活かす事ができると思いましたので、是非実践していきたいと思います。
楽しいお話であっという間の 1 時間半でした。
・交流分析という心理学を知り、「子どもの『自分らしさ』を育む」だけでなく、自分のワーク・ライフバランスについても再び考えるきっかけとなったので、とても感謝しています。
・先日成人した息子から、過去の恨みつらみを聞かされ、現在についても否定的なことを言われました。言われて初めて気づくことだらけで、過去には戻れず、どうしたらいいのか、苦しい日々を送っていました。
本日のセミナーで、今からやり直せると聞かされて、心が軽くなりました。
「思い込み」についても、時代背景の違いについても、自分が悪いわけではなく、そういうものなのだと、受け入れることができました。
・心理学に基づいた内容ですが、具体的な例もあってわかりやすく、すぐに家庭で役立てそうです。 

講師コメント

会社のCSR活動として有志のメンバーが企画してくださったセミナーとのことで、打ち合わせの段階から「子育て中の社員を応援したい」という運営事務局の想いが伝わってきました。
セミナー中も、受講者の皆様がチャットで自分の経験を共有して「そういうことあるよね」とお互いに安心することができたり、講師にもたくさんのリアクション♡を送ってくださったり、温かい雰囲気で進めることができました。
終了後のアンケートで「子どもとの接し方について「こうあるべき」はないんだな」と安心しました」「自分をもっとねぎらってよいんだなと感じました」「心が軽くなりました」という感想(ふわふわさん)をいただき、本当にやってよかったと嬉しく思いました。

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