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【開催レポート】実践女子大にて「主体的な人生を歩むために、<決断>しよう」をテーマに講義をしました(講師:小田桐紗矢香)

更新日:2023年06月29日

2023年6月16日、実践女子大学 人間社会学部 人間社会学科の山根純佳先生にお招きいただき、小田桐 紗矢香が「ワーク・ライフ・バランス論」の授業で2~3年生の皆さん向けに「主体的な人生を歩むために、<決断>しよう」というタイトルで自身の経験やキャリアをベースにお話をさせていただきました。

山根先生に事前にお伺いしたのは、学生の皆さんが社会に出るにあたって抱える漠然とした不安。厚生労働省の女性活躍推進企業データベースの使い方を学び、女性のキャリアや生き方について考え、OGたちの話を聞き、それでもそれと目の前に迫ってくる就活、現実はきっと違う、と不安に思っているのだそうです。

彼女たちが社会に出るまでに、働くこと・生きることへの不安を払拭できるような社会にしていきたい!と日々奮闘している私たちですが、それぞれいろんなキャリアを歩んできています。

当日は小田桐自身のキャリアと経験について、モチベーションメーターを使ってお話。女性であること、母親であることで自分自身を知らず知らずのうちに枠に当てはめ、挫折を感じた時のこと、自信を持てずに苦しんだ時のこと。そこから今、この場に立つまでに何があったのか、食い入るように聞く学生の皆さんの姿が大変印象的でした。

冒頭で「私たち女性の人生はどんどん多様になっているけれど、皆さんは今どんな人生がいいなと思い浮かべていますか?」と隣同士でディスカッションをしてもらうと、様々な答えが出てきました。


「子どもがいない2人の空間が好きだからDINKSがいい」

「自分のパーソナルスペースを大切にしたいからシングルがいい」

「自分の子どもがいる想像がつかないのでDINKSかシングルがいい」

「アルバイトなどで働く楽しさや自分の成長を感じる。でも家庭も持ちたいのでワーキングマザーを目指したい」

聞こえてきたのは、想像よりもずっとずっとリアルで切実な声。
どんな未来も選んで良い、ただ、今想像している未来と実際は違った人生になるかもしれない。
その時に、自分自身を誰かが決めた枠の中に閉じ込めるのでなく、誰かをうらやんだり誰かのせいにしたりするのではなく、主体的に決断して、自分自身の手で自分の人生を作っていこう、皆さんにはその力があるよ、というメッセージを精いっぱい贈りました。

事後アンケートでは、学生の皆さんの満足度はなんと100%。熱い感想をお寄せいただき、私たちも胸がいっぱいになりました。

学生さんたちからのアンケートをご紹介します

・どのお話も本当に興味深く楽しく聴かせていただきました。小田桐さんと直接お話をさせていただいたのですが、今まで自分で選択してきた感覚がない、流されてここまできてしまった気がするという私の言葉に対して、どれも自分が選んだんだと思えばいい、と発想の転換の大切さを教えていただきそれがとてもためになりました。また、詐欺師症候群の症状が身に覚えがあり、今私もこのような心の内の矛盾に悩んでいたのでそれに対する克服策や私も練習中ですという言葉をいただけたのが涙が出そうになるくらいとても励みになりました。すごくキラキラしていて、失礼な響きかもしれませんが、人生に成功したように見える方でもそれぞれキャリアに悩みを抱えていると思えたことが今回学べて良かったことだと感じます。

・小田桐さんが子供が生まれてから、七夕の願い事に世界平和を本気で願うようになったとおっしゃっていたのがとても印象的です。私は今子供を持ちたいという考えは特にありませんが、今の見えている世界はとても狭くて、いつか私にも世界が変わるような、視点が新しくなるようななにか(結婚か出産か、誰かとの出会いかはたまた1人で全く知らない土地にで暮らすこと….詳しくは分かりませんが)が起きるのかなあと思うと、とてもわくわくすると感じましたし、人生をできる限り充実したものにしてみたいと思いました。今回お話いただいたことは本当に私のこれからの人生にとってありがたいものであり力をくれるものだと思います。

・自分の過去を振り返る機会になった。自分の今までは、自分の決断をしてこなかったために自分の自信ってどこから見つけられるだろうと思ったが、違う視点でもっとプラスに考えていく必要があると感じた。そしてこれからの自分の人生、自分に自信を自らもち、自分から決断をして生きていきたいと思った。

・お話を聞いて、生きていくうえでの枠という意識を自分自身がいつの間にかしてしまっていた事に気がつきました。特に、自信というものは周りからの評価というもの考えをしてしまいがちですが自信は自分で認識するものというお言葉が印象に残りました。また、お話の中で出ていた詐欺師症候群やマミートラックという意識は社会に出た際に陥りやすいものだと感じたため、そのような狭い範囲の意識にとらわれないように注意したいと感じました。

・最初の小田桐さんの自己紹介の時点ではワークとライフを両立しているし、趣味まで充実していてとてもうらやましいと思いました。ですが話を聞いていて、モチベーションが不安定になっていた時期だったり、仕事をやめようとしていたり、様々な経験を経て今につながっているということが一番印象に残りました。今日の話を聞いて、自分の将来のキャリアについてもっと深く考えてみようと思いました。自分がやりたいことは何なのか、結婚したいのか、母になりたいのか、それとも一人の時間を楽しむのかを自分と相談してみようと思います。将来に対して確かに不安はあるけど、人生何があるかわからないという醍醐味を楽しんでやろう!という気持ちで生活してみようかなと感じました。

・今回、小田桐さんのお話を聞いたり、友達と話し合ったりしたことで自分の人生の視野が広がったように感じます。私のアルバイトには時短の社員さんが2人いて周りの人は時短ならパートでもよいのではと言っている人もいました。しかし時短ワーママは「新しい時代のロールモデル」という言葉が強く印象に残り、時短社員の方の印象が変わりました。自分ももしかしたら時短社員になるのかもしれないのだから、少しでもこの人たちの生き方を学んでみようというプラスな思考で生活しようと思います。小田桐さんの講演はとても濃密な時間で、私の考え方を改めさせてくださるとても貴重なお話でした。小田桐さんの生き方も参考にしつつ、自分のキャリアについて見つめてみようと思います。本日はありがとうございました。

・今回枠を超えようというのがテーマで、私は枠を超えてからの行動が重要ではないかと考えました。今、就活というある意味人生のうちの一つであるイベントに差し掛かっています。あの講義を聞いているとき自分自身の視点だけで考えることが多かったのですが、講義後に早速一歩踏み出してOBOG訪問をさせていただいてお話を聞いたのですが、多様的な面で見ることが必要だとそこでは学び、今後物事を見ていくようにしていきたいと思いました。

・自分で自分や他人が作った枠にとらわれていると、自分の可能性を狭めるという話が印象に残りました。働くお母さん=時短勤務、サポート業務というイメージも長時間労働が一般的な社会だからこそ、時間あたりの効率よりはどれだけ多く働いたかが優先されると気づくことができました。また、育休復帰前にエクセルが得意なことを社内のメールに送ったという話から、自分に自信がなくても自分が得意なことを周りに発信することで頼りにされることが増え、結果的に自分で自分を認められることにつながると知りました。私も自分に自信がなく、他人の目を気にし、他人からどう思われるかを軸に生きてきたため、自分を肯定することに慣れること、肯定できるように意識して行動することが重要だと気づきました。

・仕事の内容だけではなく、仕事のモチベーションの移り変わりや考え方の変化など内面についてのお話だったため、とても新鮮で参考になる話が多かったです。仕事を超えた、考え方や生き方のヒントになるお話が聞けて貴重な体験になりました。ありがとうございました。

・長時間働く人よりも、時間あたりの生産性が高い人を「仕事のできる人」として評価されるべきだということに共感しました。責任をもつことを前提に色んなことに自由にチャレンジできる環境がある会社で私も働きたいです。

・私は自分にまだ自信がなく、ネガティブな思考を持ちがちなので、自分の主体性を認めることを練習していきたいです。

・私も、社会人になるにあたって不安なことなどがあったため、今回のお話しで経験したリアルな社会のことや、仕事と家庭の両立について聞くことができ、自分も家庭を持った時に糧になると感じました。

・小田桐さんのように、何事にも挑戦して、家庭を築きながらも働き続けられる女性になりたいと思いました。

・女性でもお母さんでも働きやすい社会にするために、頑張っている人がいるのはとても素敵だと思いました。

・自信は他者からの評価ではなく、自分の評価によって作られるもの、というお言葉が最も印象に残りました。自分を卑下したり過小評価したりせず、自分に自信を持てるようになりたいと思いました。

・ワークライフバランスという言葉は理解していたつもりだったが、実際にそれは社会でどのように実現されていくものかということはわかっていなかったので、今回の講演で、実際の経験談から仕事や子育ての話を聞くことができてとても良い機会だった。特に、時間あたりの生産性を上げることやそれが評価されるようになることが、子育てする人達の働きやすさに繋がるということが印象的だった。子育てしていてもしっかり能力を認められるためには、自分が生産性を高めることや、会社がそこに着目するようになることが大切だと知って新鮮だったしとても納得した。

・周囲や周りのせいにするのではなく、「自分の状況はどうなのか」「自分は何か変わるための努力をしているか」などを考え、自ら行動することが大切であると思った。

今回ご依頼いただいた山根先生からは、このようなメッセージを頂戴しました。

「小田桐さんの話は学生にとってこれまで(過去)と未来を繋ぐ視点を提供するものだったということがよくわかりました。
今現在の自分がどこに位置していて未来にどう対処していくことになるのかということをそれぞれ考える機会になったようです。」

一人でも多くの学生さんに、今だからこそ、日本はどのように変化しているのか、主体的に自分自身の人生を作っていくためにどんな知識が必要なのか、お届けしていきたいと私たちは考えています。

学校での講演は積極的にお受けしていますので、ぜひ下記URLよりお気軽にご相談ください。
現在、3児の母の小田桐はなんとまもなく4児の母に!産休に入りますが、復帰後の講演のご相談もお待ちしています。

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