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ワーク・ライフバランス基本データ解説

日本の男女共同参画社会実現に向けた道のり

2018年11月05日

【コンサルタントによる解説】

2018年6月からサウジアラビアでは女性も自動車の運転ができるようになりました。女性の自動車運転が禁止されている唯一の国であったサウジアラビアのニュースは日本でも広く報じられ、このニュースを知った多くの日本人が驚いたことと思います。「女性の運転が禁止されている国があったんだ」という感想もあったことでしょう。しかし男女共同参画の観点では、日本もサウジアラビアとさほど変わらない状況であることが示されています。世界経済フォーラムが発表しているジェンダーギャップ指数(各国の男女間格差を見る指標)が端的に示しています。

ジェンダーギャップ指数

全144カ国中、日本は114番目に「平等」である。つまり全体のなかでは不平等な国であるという位置づけにあるのです。さらにこのジェンダーギャップ指数を詳細に見ていくと、「経済参画」「教育」「健康」「政治参画」の4つの分野から作成されており、分野ごとの指数と順位も示されています。

各分野の日本の順位と比較

特に「政治参画」の分野においては日本とサウジアラビアでは同程度(日本:123位 サウジアラビア:124位)ということがわかります。「女性の自動車運転解禁」のニュースを通じて、まだ世界中に男女間の格差が残っているのだと知るのですが、ジェンダーギャップ指数を見ると、日本社会は世界の中でも男女共同参画の分野では遅れてしまっているのだという事実も読み解けます。

出典:「The Global Gender Gap Report 2017」(世界経済フォーラム(World Economic Forum))
https://www.weforum.org/reports/the-global-gender-gap-report-2017

解説:松久晃士