敷島製パン株式会社 盛田淳夫 氏
1977年成蹊大学法学部を卒業。日商岩井株式会社(現双日株式会社)を経て1982年に敷島製パン(Pasco)へ入社。1998年に第五代社長に就任。同年に発売された「超熟」を食パン市場における№1ブランドに育成していくことを宣言し、ロングセラー化を実現。
2008年からは、国産小麦を活用したパンづくりを主導。事業を通じて社会に貢献するという創業理念を継承し、日本の食料自給率の向上へ貢献すべく、積極的に活動。著書に「ゆめのちから 食の未来を変えるパン」(ダイヤモンド社)。
※本ページ記載の内容は2025年3月31日現在のものです。
創業20周年おめでとうございます。
株式会社ワーク・ライフバランス様とのお付き合いが始まったのは2010年、小室社長の講演会に出席した時からです。当時、当社では営業部門において業務の属人化や長時間労働が課題となっていました。講演を拝聴し、生産性の向上と社員の働きやすさを両立させるために、ワーク・ライフバランスの実現が急務と実感し、すぐに貴社と共に取り組みをスタートさせました。
2011年1月より、貴社のコンサルティングを受けながら、営業部門でのワーク・ライフバランス活動を開始し、最初はトライアルチームを選定し、活動の効果検証と課題抽出を行いました。その後全営業部門、さらには間接部門へと活動を拡大し、組織全体でのワーク・ライフバランスの浸透を図りました。取り組みにあたっては、トップダウンで方向を明確にした上で、社員一人ひとりが自身の働き方について考えるボトムアップで取り組みを進めました。その際に貴社が提唱する「カエル会議」などの手法を活用することで、自ら考え行動する自律的な組織への成長に向けての一歩を踏み出すことが出来ました。その結果、社内のワーク・ライフバランスに対する意識が高まり、属人化の解消や出産を迎えた女性の職場復帰が進み、男性の育休取得も浸透しています。
最近では、生産部門での女性活躍の方向性を示唆いただいたり、初めて誕生した女性工場長のメンターとしても伴走していただき、取り組みの加速に繋げられました。常に「現場で起きている本当の課題は何か」を探り、一人ひとりの気持ちに寄り添いながら進めていくコンサルティングに、今後も大いに期待しています。
国内外の情勢は引き続き変化が激しく、予測困難な情勢が続く中、『短時間で高い付加価値を出せる組織』『イノベーションを生み出せる組織』への転換が、日本の経済を再浮上させるカギであると確信しています。今後も、貴社との連携を深めながら、ワーク・ライフバランスのさらなる向上を目指してまいります。
改めまして、創業20周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。貴社の一層の発展と、働き方改革の未来に向けて、今後も先頭に立って貢献されることを祈念しております。