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多様性と挑戦を軸に、未来を切り拓くカルチャー変革を共に

株式会社日立産機システム

取締役社長 兼 CEO
竹内 康浩 氏

株式会社日立産機システム 竹内 康浩 氏

名古屋大学経済学部卒。1991年日立製作所入社。2003年から米国駐在を務め、日立産機システムの米国事業を大きく成長させた。2017年に買収した空気圧縮機大手・サルエアー(現・日立グローバルエアパワー)でCOO、CEOを歴任し、統合を成功に導いた。2021年、日立産機システム社長に就任。「Leading a Sustainable Future」のスローガンを掲げ、高効率なプロダクトや資源循環への取り組みに加え、デジタル技術の活用によりサステナブルな社会の実現をめざしている。

※本ページ記載の内容は2025年3月31日現在のものです。

貴社創立20周年、誠におめでとうございます。御社が長年にわたり、数々の困難を乗り越え、多大な成果を積み重ねてこられたことに、心より敬意を表します。また、社会やお客様からの信頼を築き続けてこられたその歩みは、多くの企業の模範であると感じています。

私は、アメリカから帰国して日立産機システムの社長に就任してすぐに、多くの課題に直面しました。同質的な価値観やバックグラウンドを持つメンバーが多い「モノカルチャー」の傾向が強く、多様性のメリットを理解し、活用することができていない状況でした。また、年功序列の文化が強く、社員が積極的に挑戦しにくい雰囲気があることも懸念の一つでした。それに加えて、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が遅れていたことや、部門間のサイロ化、業務効率の改善が後回しになる状況など、組織的な課題も山積していました。

これらの課題に取り組むため、2022年度から「Working Together」をスローガンに掲げ、全社的なカルチャー変革活動をスタートしました。まず、会社の価値観や行動指針を明確化する「プリンシプル」を制定し、それを実践するロールモデルとしてリーダーシップチームを結成しました。その後、社員一人ひとりの貢献を称える月間アワードの導入、部門を超えた意見交換会の普及、さらに「価値創造時間」として、就業時間の5%を日常業務以外の活動に充てる仕組みなど、様々な取り組みを導入し、活動を続けています。この活動の広まりにより、社員一人ひとりが主体的に行動する文化が少しずつ根付きつつあるように感じています。

2023年の夏に、私は貴社の代表である小室様による「経営戦略と事業推進におけるダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」というテーマの講演会に参加する機会に恵まれました。この講演を聴講し、当社における職場へのアプローチ方法について多くの示唆をいただきました。その後、貴社のご協力を得て、2024年度上期には全社から選抜した3つのグループを対象に、8カ月間にわたるチームビルドワークショップを実施しました。貴社サポートのもと進められたこのワークショップでは、メンバーが着実に成長し、最終報告会では全員の堂々とした発表で締め括ることができ、その姿は、今後の取り組みの可能性を大いに感じさせるものでした。

また、私たちは社会課題への取り組みの一環として、男性育休の取得率100%をめざすこと、女性の再就職を応援することを、貴社のサポートの元に社外に宣言しました。会社としての本気度を宣言することが、社内での意識向上にも繋がったと感じています。

柔軟な働き方の推進や、DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の意識向上、挑戦する文化の醸成など、まだ道半ばではありますが、貴社の先進的な取り組みを引き続き学び、実践に取り入れながら、当社のカルチャー変革をさらに推進してまいります。

最後になりますが、貴社の今後益々のご発展とご繁栄を心よりお祈り申し上げます。改めまして、創立20周年を心よりお祝い申し上げます。

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