株式会社オンワードホールディングス 保元 道宣 氏
1965年熊本県生まれ。1988年に東京大学法学部卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。2006年株式会社オンワード樫山(現株式会社オンワードホールディングス)に入社。常務執行役員、取締役などを経て、2015年3月から現職。
※本ページ記載の内容は2025年3月31日現在のものです。
創立20周年、誠におめでとうございます。
当社では2019年度より「働き方デザイン」プロジェクトをスタートし、ワーク・ライフバランスの皆さまに多大なるご支援をいただいております。
ファッション業界では従来、働き方の変革が難しいとされていました。また、多様なお客様に対応するための商品の開発やサービス提供における環境整備にも多くの課題が存在していました。
そのような中で、現場のチーム単位で実施する「カエル会議」を皮切りに、役員層向けの「心理的安全性研修」や「メンター制度」の導入など、風土・組織づくりを目的とした多岐にわたる取り組みを進めてまいりました。
これらの取り組みの中で、ワーク・ライフバランスの皆さまは、どのような現場や職場にも積極的に関与してくださり、スタッフの課題や悩み、意見を的確に引き出し、私たちに率直に共有してくださいました。
そのおかげで、どのような場面でも諦めずに対話を重ね、最新の情報をもとに考える力を育み、選択を促す姿勢がプロジェクト全体を大きく前進させる原動力となりました。
こうした取り組みの成果として、プロジェクト対象者の平均残業時間は2018年度と比べ約40%減少しました。また、同プロジェクトを実施している中核事業会社では、2023年度に部長職の男性社員が初めて2週間の育休を取得するという事例が生まれ、2024年度には女性執行役員2名が登用されるなど、働く環境や企業風土に確かな変化が訪れています。
社会の変化や国の動向にも精通された小室さんをはじめ、ワーク・ライフバランスの皆さまのさらなるご活躍を期待しております。
特に、働き方改革や人的資本戦略といった社会課題の解決において、これからも第一人者としての役割を担っていただけることを心より願っております。