新菱冷熱工業株式会社 加賀美 猛 氏
明治大学 政治経済学部卒業後、日本通運株式会社に入社。
2011年新菱冷熱工業株式会社に入社、2012年代表取締役社長に就任。
※本ページ記載の内容は2025年3月31日現在のものです。
創業から69年、新菱冷熱は都市を支える空調・衛生・電気設備、地域冷暖房システムなどを提供する環境エンジニアリングカンパニーです。連結売上高3,084億円、従業員2,257名(2024年9月期)。「さわやかな世界をつくる」を経営ビジョンに掲げています。
当社が属する建設業界では、長時間労働環境や少子高齢化への対応といった課題があり、当社では2016年から働き方改革に取り組み、職場環境の改善を進めています。
2016年、働き方改革担当役員が就任して間もなく、株式会社ワーク・ライフバランス 代表取締役社長 小室淑恵様にお越しいただき、部長職以上の役職員を対象に「経営戦略としての働き方改革への挑戦」という題目で、働き方改革が日本社会の課題である長時間労働・少子高齢化の解決方法だとご講義いただきました。
当時、社内では「働き方改革なんてできっこない」という空気でしたが、データを用いて論理的に必要性と意義を説く、冷静かつ情熱的、説得力ある講義は、社内に大きな波紋を呼び、役職員に鮮烈な印象を与え、働き方改革を本気で考える分岐点になりました。そこから、株式会社ワーク・ライフバランス様とともに、自分たちで自分たちの働き方を変える活動「働き方さわやかProject」、「チャレンジ45」が進んでいきました。
スタート時には、社員の理解浸透の難しさもありましたが、2023年度には平均残業時間が10時間以上(25%以上)減(2015年度比)、社員満足度69.9%(8.9ポイント向上、2019年比)、会社への好意度86.6%(1.9ポイント向上、2019年比)など、変化が数字で見えるようになってきました。
もっと働きやすく・働きがいのある企業へ。当社の働き方改革はまだまだ続きます。株式会社ワーク・ライフバランスの皆さんには、その素晴らしいパワーで社会全体を元気にする取り組みを続けてほしいと思います。