女性管理職育成に向けた上司としてのコミュニケーション研修とは?
◎2日間で構成される「女性管理職育成に向けた上司としてのコミュニケーション研修」
1日目は、管理職昇進を打診した時によくある女性部下の反応として、「私に管理職は向いていません」、「私だけ特別待遇されている、と思われることに抵抗があります」、「妊娠・出産したら管理職になるのは難しいです」といった具体的なテーマをもとに、ご自分のコミュニケーションの改善ポイントを探ります。
2日目は、上司と部下とのコミュニケーションで陥りがちな“落とし穴”をご紹介、リフレーミングや問いのバリエーションを増やすなどといったコミュニケーションスキルのアップデートとともに、育成計画と面談を戦略的に関連づけ、模擬面談を通してインプットを即座にアウトプットする機会で学習を深めます。
研修の主な内容
◎1日目
1日目の主なコンテンツは、コミュニケーションの基本スキルである「フィードバック」「承認」「伝え方」を学ぶこと、基本スキルをふまえた具体的な声掛け・話法の習得です。
フィードバックでは、「Youメッセージ」「Iメッセージ」を学んだうえで、実際のケースをもとにフィードバックの練習をします。
「理論や考え方としては理解ができても、実際に自分がフィードバックするとなると非常に難しいことがわかった」
「フィードバックにとどめよう、と思っていても、ついアドバイスや指示が出てしまう。思った以上に自分が話しすぎていることに気づいた」
といった感想をたくさんいただきました。
「承認」のパートでは、4種類の承認があることを学び、お互いに向き合って承認するワークを実施。
仕事をともにしていても、承認に意識を置いたコミュニケーションは皆さん不慣れのようで、承認する側も承認される側も、少し照れ臭そうなご様子でした。
“承認されてこなかった世代”であることを言い訳にせず、管理職から部下を承認していきましょう、女性活躍だけでなく、職場全体の風土がよくなりますよ、といった講師からのコメントに、皆さん大きくうなずいていらっしゃいました。
基本スキル「伝え方」は、実際によくある反応をもとに実践的に学びます。
昇進を打診しても断られてしまったので諦める、ではなく、相手の背景にある心理や過去の出来事に目を向けて、一段深く対話をする、ということに挑戦いただきます。
また、管理職である皆さんの自己肯定感や自己効力感が低いと、部下に対するコミュニケーションも無意識にネガティブになってしまうことを講師から紹介、あらためて自分自身を振り返っていただく時間も研修のなかで大切にしています。
1日目後半では、具体的な言葉がけを学びつつ、講師とロールプレイを行います。
よくある失敗ーーーたとえば、「管理職にはなりたくありません」と言われたとき、即座に「なんで?」と聞いてしまうーーーを例に出しながら、相手の心理的安全性を高めながら、本音を話してもらえる環境・関係性を作るための言葉選びを講師から紹介します。
その後、講師とじゃんけん!勝った人数名に前に出てきていただき、管理職候補者の役を講師が担当する“ミニ面談”を5分程度で行います。
どこか他人事のような人や頭で理解できた!と自信があった人も、実際に前に出てきてミニ面談をすると「頭が真っ白になった」「お礼の言葉がうまく出てこなかった」「自分の話す量のほうが多くなってしまった」という感想が。
実際にやってみてブラッシュアップしていくものですよ、と講師から励ましの声も出ていました。
1日目から2日目までには、「部下との面談を通して、より詳しい情報を引き出してくる」といった課題に挑戦いただきます。
◎2日目
そのうえで、2日目は、上司が部下を思うがゆえに陥りがちな落とし穴について学び、落とし穴に落ちないような練習を行います。
たとえば、「リフレーミング」や「問いのバリエーションを増やす」といった観点で、コミュニケーションに関するスキルをアップデートします。
2日間の最後は、個別具体的な育成計画を練り直す時間をご用意。
育成計画を実現するために、2日間で学んだコミュニケーションを駆使した面談の機会をどう戦略的に活用するか、について、受講生の皆さんで考えていただきます。
その際、面談が実際にどのような効果を与えるのか、当社社員の前職等での経験談をリアルな声としてご提供します。
受講生からは「話し方、伝え方、話すタイミングの違いで受け取る側の気持ちが大きく変わるということがとても理解できました」や「面談が相手のキャリアや人生を大きく変えてしまうくらいの力がある事に気づいた、と同時に深く考えさせられました」といった感想が寄せられるほど、大好評のコンテンツ。
上司・部下の関係性ではなかなか聞けない赤裸々な感想は、上司にとって新しい気づきを深めるための機会として貴重なものとなっているようです。
2日間の最後の仕上げとして、模擬面談を実施。
単に座学でスキルや情報を学び取るだけでなく、講師とのエキサイティングなロールプレイで2日間のインプットをすぐさまアウトプットするのが本研修の特長といえるでしょう。