Case Study

内閣府様

働き方改革とは単なる「残業削減」ではなく「生き方を考えること」
心理的安全性を確保しながら“楽しく”取り組みを進める内閣府(2ページ目)

トライアルに参画した2名の「ネガティブな出発点」と「変化のきっかけ」

取り組み初年度に長野さんが声を掛けた4課のメンバーのひとりが笹川さん、3年目に参画したのが髙田さんでした。まずは、トライアルチームに選ばれた当初の気持ちと状況を伺います。

私の「働く」という概念をも変えてくれたコンサルタントの一言
笹川朋子さん

『長野さんが担当になる以前にも、業務改善や見直し関係のプロジェクトチームに携わった経験がありましたが、結局「何をやっても変わらない」・・・これまでの経験を通してそういったプロジェクトに対する印象を抱いてしまっていたので、今回もネガティブな立ち位置からのトライアルでした。

ましてや当時の私は「働き方改革=残業時間の削減」というステレオタイプのイメージを持っていましたので、仕事量は増える一方なのに、そこに何の対策もしないまま、ただ残業時間を減らせと言われているようで、「働き方改革」という言葉自体に嫌悪感すら持っていた状態で(笑)。

そんな中で参加した1回目の“カエル会議”で、コンサルタントの二瓶さんが「働き方改革で取り組むのは長時間労働の是正だけではないんですよ。一人ひとりの生き方を含めてみんなで考えていく場です。自分の職場や自分自身のありたい姿をイメージして、それを目指して動いていきましょう」とおっしゃったんです。働くことと自分の生き方を同じ土俵で考えたことがなかった自分にとって、その言葉は本当に衝撃的でした。

残業時間の削減だけが課題なのだとしたら、「その前に仕事量を減らしてくれないと」という受け身の発想になると思うんです。でも、ここでいう「働き方改革」は、まず自分や職場のありたい姿をイメージして、そのためにどう仕事をし、何を変えていくのかブレークダウンしていくこと。能動的なんです。残業削減はその結果としてついてくるもの。それに気づかせていただき、大げさかもしれませんが、自分にとって働くことの意義・概念を変えてくれる大きなきっかけとなりました』

せっかく取り組むなら本気で取り組もう
会議をつまらないものから楽しいものにカエル!
髙田(たかた)悠二さん

『実は、働き方改革というフレーズについて「主語は誰?誰のための改革?」と以前は感じていました。自分たちがするのか、もっと上の人が何かやるのか。自分のためなのか、組織のためなのか、と。それは、私自身が「職場における働き方とは職場の業務内容や上司の考え方によって定まっているもの、所与のもの」と考えていたので、「本当に変えられる?そもそも変えていいのかな?」という率直な疑問もありました。改革によって働き方の選択肢が増えるのならいいけど、例えばとにかく早く帰ろうとか、あるひとつの働き方の価値観を押しつけられるとしたらイヤだな、という気もしましたね。

そんな中、カエル会議の研修に参加する機会をいただいたのですが、正直半信半疑で(笑)。ですが、カエルには、早く「帰る」の意味のほかに、これまでを振り「返る」、そして生き方を「変える」といった意味もあると聞いて、目から鱗が落ちました。職場の中だけにとどまるものでないんだ、自分の人生をカエルものなんだ、とすごくいいチャンスだと思いました。よし、とにかく精一杯やってみよう!と。

そして、会議って暗くてつまらないことがよくあると思いますが(笑)、せっかく時間を費やすのだから「いい時間にしたい、何かを掴みたい」と心から思いました。

また、カエル会議の取り組みでとてもありがたかったのは、上司にも参加してもらい、部下に期待する言葉を伝えるという機会を作ってくれたことです。そうすることで「今までとは違う?上司にもちゃんと伝わっていくのかも」と期待しながら参加できた。上司のコミットメントがあることを自覚しながら動ける、それもよかったと思います』

まずは週一の“カエル会議”を開催し、トライアンドエラーでとにかく前進

まず、長野さんがトライアルチームのリーダーに依頼したのは「一週間に一度、30分程度でいいから“カエル会議”を継続的に開く」ということ。それ以外の条件はつけず、「何をやりたいのか自分たちで考えてほしい」という姿勢で任せたといいます。

「霞ヶ関の人はとにかく考えるタイプ。ずっと考えて、“できない事柄・できない理由”を挙げてしまうので、なかなか行動に移せない。だから逆に自分たちで取り組みを考えれば“できない”思考に陥らないのではないかと思ったんです。そして“まず動こう。経験も前例もないことをやるんだからトライアンドエラーで進めるしかない”と考えていました」

長野さんの想いを受けた笹川さん・髙田さん。改革に対して消極的なメンバーたちをどのように誘導し、効果を上げていったのでしょうか?

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担当コンサルタント

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