Case Study

株式会社シップス様
[コンサルティング・中間報告会]

コンサル4期目の「中間報告会」で未来を語り合う!
部門ごとに改革を積み重ねてきたシップスの次なる挑戦

弊社のコンサルティングについて、「どんな流れで進めるのか、マニュアルを教えてほしい」とご依頼いただくことがあります。しかし弊社には定型フォーマットも基本マニュアルも存在しません。なぜなら、悩みの段階や目指すゴールは企業ごとに異なるため、最適な進め方を“オーダーメイド”で考えているから。だからこそ、1000社をこえるクライアント企業のみなさまと共に大きな成果を挙げ続けているのです。そんな中、どんな組織にも共通するステップとして「報告会」を実施していますが、そこで何を語り合うかはやはり組織しだい。今回は、コンサル4期目となる株式会社シップス様の「報告会」の様子をご紹介します。弊社のコンサルタントがどんな風にみなさまと関わっているかが少しでも伝われば幸いです。

用語解説

報告会:弊社でコンサルティングを行う際に必ず実施する振り返りの場。毎期の取り組み途中に中間報告回、期のラストには「最終報告会」を行っている。たとえば4月にキックオフした場合、8月に中間報告会を実施し、12月に最終報告会を行うことが多い。

店舗→商品管理→物流と各部門を改革し、いざ4期目へ!

アパレル業界でいち早く「本気の働き方改革」に取り組んでいる株式会社シップス。めざましい取り組みの様子はこれまでにもご紹介していますので、そちらもぜひご一読ください。

■「残業を25%減らし、売上は5億円UP!
 考える力とやる気を引き出す店長研修&コミュニケーション術

■個人から学ぶ成功事例
 シップス商品管理部 今村祐介さんインタビュー

弊社がコンサルティングに入って4期目。これまでの3期では店舗→商品管理→物流と各現場それぞれの改革を行ってきましたが、今期はより大きな視点で包括的に取り組んでいます。

そうした中で開かれた中間報告会は、「組織の中枢で未来を考える場」としました。通常は、その期の改革に関わったチームごとに「次の目標・より良い成果に向けて、これまで取り組んできたことを振り返る場」としているのですが、今回は部門をこえた管理職のみなさんで「ブランドとして、会社として」の未来を語っていただくことに。

その背景には、社内で重視している「SHIPSらしさ」が、入社間もない若手層と共有できていないのではないか、それによって全員が同じ方向に進めなかったり、コミュニケーションがスムーズに行えなかったり、判断・処理のミスやロスにつながっているのではないか、という懸念がありました。

そもそも同社では、常に「SHIPSらしさ」を意識して商品づくりや店舗運営を行っています。だからこそ、社歴や年齢に関係なく誰もが同じ「SHIPSらしさ」を共有することで生産性をもっと高めていただきたい、そのためにはまずベテラン層がそのイメージを具体的に言語化して共通認識を持つための場が必要だと、私たちは考えました。

これまで地道に着々と成果を積み重ね、今後もますます発展していきたいと考えておられる同社だからこそ、このタイミングで「会社としての未来を考える」ことには意義があります。そこで、今期「中間報告会」のテーマとしてご提案したところ、原裕章 副社長からご賛同をいただき、実現したのです。


原副社長をはじめとする役職者にも、オブザーバーとしてではなく、同じテーブルに入ってご参加いただきました。「誰が何を言ってもいい。普段感じていることや思い描いている夢をみんなで出し合い、シップスの在り方を考えていく」という“一歩先を見据えた会議”です。

働き方改革に必要なのは「共通の認識・言語」を持つこと

当日は各部門の首脳陣、総勢60数名が一堂に会して、「株式会社シップスは、どんな未来に向かって、何を目指して進んでいくのか」を語り合いました。


ファシリテーターを務めたのは株式会社シップスを担当する弊社コンサルタントのひとり、松尾羽衣子。広告代理店での経験を活かし、ブランドビジョンの作り方を具体的事例も交えながら解説し、今回の中間報告会の時間内で実際にビジョンを考えてもらうところまでサポートしました。

「SHIPSって何?どんなブランド?」というテーマで具体的に議論することで、共通の認識・言語ができていきます。働き方改革を進めるうえで、こうした共通項をいかに多くし、同じ方向を向いて進んでいけるか、というのは非常に大きなポイントになるのです。


普段は4名のコンサルタントでシップスの改革をサポートしていますが、この日は人員をさらに補強し、総勢10名のスタッフで「シップスの未来」を考えていくお手伝いをさせていただきました。

ファシリテーターの松尾から強調してお伝えしたのは、「今はこうだよね、という現状を認識した上で、“未来に何を作っていたいか”“将来の姿はどう在りたいか”を考えること」「いつもの仕事・部門だけでなく、他部門のことも含めて、総合的にシップスブランドを考えること」でした。

共通の言語・認識を持ち、同じ方向を向いて進んでいくことの大切さ。これは、アパレル大手である同社に限らず、どんな業界であれ、どんな規模であれ、働き方改革を進める際の肝といえるでしょう。


※ブランドビジョンの構築法をはじめ、働き方改革/ワーク・ライフバランスに関するさまざまなテーマでの研修・講演を随時行っております。ご興味をお持ちいただいた方は、こちらからお問い合わせください。

お客様も自分たちも“ワクワクする未来”を考えよう

さまざまなワークを通じて、各テーブルで自由に「未来」を語り合います。考えがまとまりにくいテーマなどもありましたが、コンサルタントがその都度一緒に考えたり、他チームからの助け船で理想的な着地点が見えてきたり。

「お客様も自分たちもワクワクできる姿を思い描きながら、ブランドの未来を考える」といったスタンスで、真摯に、そして楽しそうにワークに臨まれる姿は、それ自体が「シップスらしさ」を感じさせました。


報告会の最後には、コンサルタントの田村優実から「法改正後、アパレル全体の改革も加速していますが、早くから地道な取り組みを続け、抜きんでた成果を出しているのがシップスの強み。今後もぜひこの優位性を保ち、さらに本質的な改革を進めていきましょう」と呼びかけました。

また、この日の中間報告会にも参加された働き方改革担当者からは「限られた時間内にシップスのブランドビジョンを完成形まで持って行けたのはすごいことだし、いつもと違う形でのコミュニケーションが取れるいい機会になりました」とのご感想も。

最後は、原副社長からみなさんにメッセージ。

「今日の作業を通じて、言葉での表現はそれぞれ違えど向かう方向は同じなのかなと再認識できました。ここに集まっているキャリアの人たちならそれは当然かな、という気もします。

というのも、私は17年間、新卒・中途をふくめた新人研修で社の歴史やブランドの在り方を話してきていますが、たとえば入社3年目、5年目の人がこういう作業をやったときにも同様の内容になるかどうか、興味がありますね。同じ結果が出るように、みなさんが伝えていってほしいです。

株式会社シップスは来年、45周年を迎えます。この先どういうブランドであり、どういう会社であるべきか。残り半年でしっかり議論を重ね、考えていかなければなりません。そのベースになるのが今日の結果だと思います。

45周年が終わったら次は50周年。5年なんてあっという間です。その準備をみんなでしていきましょう」

働き方改革は、現場と管理部門とが一体になって全体で取り組まなければ前進しません。「ブランド戦略を社員に決めさせる」ことには抵抗を感じる経営層も少なくないかもしれませんが、シップスは原副社長の後押しもあって、今回の中間報告会が実現しました。コミュニケーションをしっかり取りながら理想のブランドを体現していくマネジメントを、弊社も一緒に考えていきたいと思います。

撮影/SHIge KIDOUE
文/山根かおり

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