Case Study

株式会社シップス様
[ライフ・スイッチ研修]

ゲームを通じた研修で、楽しく具体的に学べるものとは?
株式会社シップスが「ライフ・スイッチ研修」に初挑戦!

働き方改革は、進み具合によって悩みの種類や対応法が変化します。これから着手する組織が「課題が山積み・・・」と混乱するのは当然のこと。順調な成果を出し続けている組織でも、“新たなステージでの課題”を感じているのです。コンサルティング4期目を迎え、本質的な働き方改革を実践中の株式会社シップスでは、チームワークや時間への意識をさらに高めるべく、弊社が開発した「ライフ・スイッチ研修」に初挑戦。取り組みやすいカードゲームを活用しながら、具体的かつ実感を伴った学びができるため、従来の研修とはひと味違う新たな気づきを得ていただくことができました。もちろん、働き方改革を始めたばかりの組織にも大いにおすすめできる内容です。ぜひご参考に!

用語解説

ライフ・スイッチ研修:弊社が開発した国内初の働き方改革カードゲーム「ライフ・スイッチ」を使いながら、ワークとライフ両面における時間の重要性、人生のタイムマネジメント法、ダイバーシティ、心理的安全性の大切さなどを体感する新しい形の研修スタイル。ゲームを通じて「実際とは違う人生を別の価値観で生きる」という体験ができるため、新人からベテランまで分け隔てなく、楽しみながら深く学べるのが特徴。

楽しみながらできる「ゲーム」だから、研修の効果がさらにUP!
株式会社シップス 人事部課長 浮船亜季子さん

『今回の研修をお願いしたきっかけは、少し前にワーク・ライフバランス社さんのライフ・スイッチ無料体験会に参加させていただいて、「これ、いい!」と直感したからです。

時間の大切さ、個々人がライフやワークで大切にすべきものがゲームを通じて“見える化”される。そして、それを共有していく・・・というのを体験できるというのがすばらしいと思いました。

同時に、「ゲームの中ではできたとしても、会社やチームではまだできていない部分が多い」という現実と、実現に向けて動いていく難しさもわかって。その「わかる」ことが出発点になるので、とてもよかったと思っています。

今回集まってもらったのは主に管理職の社員たち。新しい時代に求められるマネジメントについて考える絶好の機会となりました。

開催してみて感じたのは、通常の研修よりも参加者が気負いなく参加してくれたこと。始まる前から「楽しみにしています」というメールをもらったりして、私もうれしく思いました。

実際、研修が始まって担当コンサルタントの松尾さんから説明を受ける最中にも、「なんか楽しそう!」「ワクワクするなぁ!」といった反応が多くて、弊社らしい盛り上がり方が研修でもできているな〜、と思いました。

単なる「研修」だとどうしても堅苦しいイメージになりがちなので、「やってて楽しい」「みんなでワイワイ盛り上がれる」というのは、導入の形としてとてもよいと思います。

ふだんの仕事の中でも、「業務内容や考え方をみんなで共有する」ことの重要性は気づいているものの、なかなか実行できていないことも多いと思います。1日8時間は一緒にいる仲間たちですから、互いの価値観を知ってコミュニケーションをはかるのは本当に大切ですよね。

今回、ゲーム体験とその後の振り返りを通じて、各自いろんなことを考えたと思うので、それを部署に持って帰って、活かしてほしいです。私個人としては、共有することの重要性をより実感できので、今後社内で何かしらのアクションを起こすとき「キックオフ」のイベントなどを実施して、みんなの意思統一をはかっていきたいな、と思いました』


●「ライフ・スイッチ研修」実際の流れ

【1】あらかじめテーブルごとにグループ分けしておく


4〜5人ずつでチーム分けをしておき、各テーブルにはそれぞれがゲームの中で演じる架空の企業名を書いた立て札と必要なカードを配布しておきます。今回は、A(エース商事)、B(ビーマガジン)、C(シードシステム)という3チームに分かれてプレイ。

【2】ファシリテーターがゲームのやり方をわかりやすく解説


まずはカードの種類や役割、使い方を解説します。この研修で得られる①タイムマネジメントの重要性、②ダイバーシティへの理解、③心理的安全性が不可欠という発見といった「気づき」をより効果的に実感していただくため、ゲームの背景にある意図や狙いはここではあえて説明せず、フラットな気持ちで取り組んでいただきます。

【3】まずは「WORKタイム」からスタート


自分が所属する架空の企業の一員として仕事をする際は青い「WORKカード」に書かれたアクションを実行します。どんなアクションを行うにも、あらかじめ枚数の決められた「TIMEカード」が必要となります。


チーム内で誰がどのアクションを行うかを決めたら、該当するWORKカードとそれに必要なTIMEカードを提出。引き替えに、「商品力」「販売力」といった「経験チップ」と、新たなアクションを記したWORKカードがもらえます。

【4】「LIFEタイム」ではパートナーと一緒に家庭に貢献


ゲーム上のパートナーがあらかじめ設定されていて、赤い「LIFEカード」に書かれた家事や地域活動などのアクションを2人で(もしくはシングルとして)行います。じつは、LIFEでの貢献度もゲームの勝敗を大きく左右することに・・・!


LIFEの活動もWORKと同様、TIMEカードを必要枚数使ってはじめて実行可能。ここでも「家族の信頼」「人脈」といった経験チップが獲得できます。

【5】「WORK」と「LIFE」それぞれを4ターンずつ実行


時間は有限であることを意識するためにも、すべてのターンできっちり時間をはかりながら行います。


WORKタイムとLIFEタイムの合間には何かしらの「ライフイベント」が勃発し、思わぬペナルティやご褒美が待ち受けていることも。テーブルごとに歓声や悲鳴があがり、大いに盛り上がります。

【6】積み重ねてきた「売上」が得点となり、勝敗を決定


WORKタイム終了時に獲得できる「売上」をチームごとに記載し、合計していきます。


売上はチームの「商品力」+「販売力」で表します。ライフでの活動が売り上げに一役買っているケースも。売上ではCチームが勝利しましたが、ライフでの「個人目標」達成率はBチームが5人全員達成。「勝負には負けたけど、なんかちょっと勝った気分!」という声もあがっていました。

●ゲームを楽しんだ後は、実感を伴った振り返りタイム


チームごとに今日の結果を振り返ってフリーディスカッション。付箋を活用して意見を出し合います。

 

ゲームを通じて、みなさんはどんな気づきを得たのでしょう。

・スタート時は各自が目指す「ライフの目標」がどんなものかを伏せて臨み、途中からそれを共有するというルールでしたが、共有したことで「何が達成できてない?」「まずこっちを優先させよう」など、明らかに協力体勢が整いました。実生活でも互いの目標やプライベートについてもっと知ることが重要だと感じました。

・1ターン目のWORKタイムはワケもわからず行動を起こしましたが、そうではなくまずミーティングをして各自が持っているスキルなどを知ってから計画的に動いてもよかったと思います。「この人はどういう人間なんだ」というのを理解することで、よりチームに貢献できるかなと。

・最初は仕事力の高い人ばかりに任せてしまいましたが、「ライフも大切にしないと痛い目にあうんだ!」ということが途中でわかったので軌道修正しました。ライフで得た経験が仕事に活かせることもあり、最後はTIMEカードを1枚も使わずにアクションを達成できた人もいて、ライフの大切さを痛感しました。

・時間がカードになっているので、有限性がとてもわかりやすいです。普段そんな考え方はしませんが、たとえば1時間をカード1枚分と捉えると、「もう1枚なくなっちゃった!」「この仕事に3枚も使っちゃった」など、実生活でも何かしら活かせるかもしれないと思いました。

・誰が何を行うのが適切かを考える機会になったので、実際の仕事でも「これって本当にうちの得意な仕事?」「もっと効率的に、素敵にできる方法があるんじゃない?」という視点を持ちたいです。個人の集合である会社全体の強みについて把握したい、というか、そんな気持ちになりました。


ゲームを通じてさまざまな立場や状況を追体験した後なので、ファシリテーターからの解説を聞く際にも、いつも以上に実感と気づきが伴います。

勝ち負けを意識してゲームを楽しみながらも、「個々の力だけに頼ることなく全体の能力や持ち時間を考慮して、組織としての価値を上げていく大切さ」「ライフの充実度が人生を幸福にし、ひいては仕事の充実にもつながること」「仕事でもプライベートでも互いの考えや目標を共有することでコミュニケーションがうまく取れるようになる」など多くの気づきを得たシップスのみなさん。ふだんの関係性の良さが伝わってくるとともに、「もっとこうしたら良くなる」という前向きな気持ちが感じられる研修でした。

今回の「ライフ・スイッチ研修」で得たことを日々の業務にぜひ活かしていただきたいと思います。

撮影/SHIge KIDOUE
文/山根かおり

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