Case Study

やまぐち働き方改革支援センター様

介護施設、保育園、建設業など多様な成果に大注目! 山口県の働き方改革、実践モデル企業に学ぶオンライン報告会

弊社が2017年から併走させていただいている山口県の働き方改革に、全国から注目が集まっています。
業種や企業規模を問わず、経営者も社員も一丸となって多様な成果を挙げている「働き方改革モデル事業」について、先日オンラインにて報告会を実施。県外を含む多くの聴講申し込みをいただき、6社のすばらしい取り組みをご紹介しました。

山口県内6社のモデル企業が取り組んだ本気の働き方改革

以前、岩手県/盛岡市の取り組みを掲載した際、多くの反響をいただきました。行政がサポートする働き方改革は全国で広がりを見せ、今回ご紹介する山口県でも、実効性のある取り組みを丁寧に続けておられます。

まずは、弊社と同県との関わりについて振り返ってみましょう。

2017年〜山口県のプロポーザルに弊社が応募して採用され、サポート開始

2種の養成講座を開催
・民間アドバイザー養成講座:県内の社労士などを中心とした、企業のアドバイザーになるための講座
・職場リーダー養成講座:企業のキーパーソンなどを対象とした講座

モデル企業のコンサルティング
今回のオンライン発表会では、

・2020年度に弊社WLB認定上級コンサルタント4名が担当したモデル企業4社【有限会社アクアテクニカル社会福祉法人済生会貴船福祉ケアセンター社会福祉法人松原保育園株式会社宇部情報システム

・「民間アドバイザー養成講座」を受講したやまぐち働き方改革支援センターの担当者がサポートした2社【入交電設株式会社/株式会社サンスパック】

計6社の取り組みを発表

※弊社WLB認定上級コンサルタントが担当した4社の事例については、こちら)からご覧いただけます。

やまぐち働き方改革支援センターが実行する強力なサポート

山口県商工労働部労働政策課の事業として、センター長とアドバイザー計6名で県内企業の働き方改革を支援されている「やまぐち働き方改革支援センター」のみなさん。取り組み中の企業ひとつひとつ、担当者ひとりひとりと真摯に向き合い、着実な成果を後押しされています。今回のオンライン報告会では、山口県庁・中野正さんより開会のご挨拶をいただいた後、アドバイザーの武藤さんより、取り組み内容のご発表をいただきました。

主な事業内容(1) アウトリーチ支援

県内企業を訪問してヒアリングし、経営者や担当者の相談に対応。
さまざまな認定制度で、取り組み企業のイメージアップも図る!

「せっかく採用しても社員が定着しない」「働き方改革といっても、自分の会社は何から着手すればいい?」「ジェネレーションギャップで社員同士の意思疎通が難しい」などさまざまな課題を耳にします。

丁寧にヒアリングをする中で、その企業に今何が必要なのかをキャッチし、利用できるツールや機関の提案、他社の取り組み紹介など、さまざまな情報を提供しながら相手に合わせた支援を心がけています。

また、独自に改革を進めている企業には、対外的なアピールポイントとして活用できるよう県の認定制度も進めています。中でも、子育て応援・イクメン応援は多くの企業が取り組み、認定を受けています。ほかにも注目度が高いのは「誰もが活躍できるやまぐちの企業」 です。

やまぐち県働き方改革支援センター12

これは、長時間労働の縮減や仕事と生活の両立支援に積極的に取り組み、若者、女性、高齢者、障がい者など多様な人材が活躍できる職場環境づくりに成果を挙げている企業を認定する制度で、3年更新制です。2017年度からスタートし、今年度を含めて68企業が認定されています。

県の広報バックアップをはじめ、認定マークをHPに掲載、求人の際にも利用することによりイメージアップが図れるというメリットがあり、実際に取得された企業からは「周りから評価される企業として意識が高まり、いっそう社内の改革が進んだ」などの声もいただいています。
本事業においても、この個別訪問の一環として働き方改革の実践企業をサポートしています。

サポートを受けながら働き方改革に取り組む2社

やまぐち働き方改革支援センターによるアウトリーチ支援やセミナー・研修をきっかけに、県内企業の取り組みは着実に進化しています。今回は、そうした中から2社の概要をご紹介します。

「知識技術の向上」「整理整頓」「人材育成」をめざす入交電設株式会社

2019年度(SEASON1)の取り組み:
・サイボウズを活用したIT化推進
・カエル会議の定期開催
・企業説明会などへの積極的参加

具体的な成果:
工具室Aを整理し、デジタルとアナログの併用で管理。マップ化したことで、業務の効率化がはかれた。

やまぐち県働き方改革支援センター事例1

2020年度(SEASON2)の取り組み:
・まず「会社の素晴らしいと思うところ」を挙げてもらったところ、コミュニケーション、休日、給料面など、昨年までの課題が強みに変化!
・カエル会議で挙がった課題をもとに、ゴールイメージとして「勉強し資格取得を目指す」「技術を磨き工事案件の対応強化」「整理整頓ができている会社」に設定。

具体的な成果:
・整理整頓の意識付けをし、社用車の洗車日をあらかじめ決めた
・工具室Aはマップ化できていたがBは若手だけでは整理できておらず他社員も参加して工具室Bも整理整頓してマップ化

やまぐち県働き方改革支援センター事例2

・週に一度、勉強会を実施。ベテラン層が若手を指導することでコミュニケーションも活性化

やまぐち県働き方改革支援センター事例3

コロナ禍にも対応できる「新しい働き方」:

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今後の展望:
業務的に1つの部署だけでは解決が難しい場合が多いため、今後は他部署も巻き込んで、より改革を進めていきたい!

創業100周年を迎えた土木建設業、株式会社サンスパック

働き方改革を推進する理由:
・高齢者が多く、若手人材が不足しており、世代交代が急務
・業務が天候や他工事の進捗に左右されるため、残業や休日出勤が多い
・社員はトップダウンを、社長はボトムアップを望むというスパイラル
・テレワーク体制が整わないなど、コロナ禍での働き方改革が急務に
・職人気質の社員が多く、真面目な反面、保守的でチームワーク不足

具体的な取り組み:
・カエル会議

やまぐち県働き方改革支援センター事例4

・社内の届出・申請・日報などをクラウド管理

やまぐち県働き方改革支援センター事例5

・職場環境の改善(オフィス改修)

やまぐち県働き方改革支援センター事例6

・認定の取得/取り組みに乗っかる

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・山口しごとセンターの取り組みに乗っかる

やまぐち県働き方改革支援センター事例7

・社員が起こしたアクション

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苦労したこと、解決に向けた工夫、そして変化:

・「すぐに結果を求めてしまい、焦る」「カエル会議は参加へのハードルが高く、リーダーの負担が大きい」「働き方改革の必要性を社員に理解してもらえない」「他部署や自分以外の社員への不満が増える」など、取り組みが社員にとって負担になっていると感じる場面があった
  ↓
・「会社のペースで(焦らない)」「時には強引に、時には穏やかに対応する」「社長は温かく見守る」「不満ではなく提案になるように促す」「会議外でも個々にコミュニケーションを取る」「協力者を作る」など、ひとつひとつの課題に対して工夫を重ねた

やまぐち県働き方改革支援センター事例9

今後の展望:
課題は山積みだが、それは「伸び代」。焦ることなく自社のペースで、継続して一人ひとりの意識改革をし、「意識の輪」を広げていきたい。カエル会議を意識しなくとも、「日常の中に、話し合いや提案が起こる会社にしたい。いつか花開くときを信じて、継続あるのみ!

「これからも、企業それぞれのニーズにそった的確なアドバイスができるよう、状況の共有・意見交換をしながら、チーム一丸となって支援に取り組んでいきたいと思います」と語ってくださった、やまぐち働き方改革支援センターのみなさん。こうしたサポートを受けて、山口県の取り組みは今後ますます広く、深く進んでいくことでしょう。

私たちも引きつづき心から応援し、併走したいと思います!

本件のお問い合わせ窓口

文 山根かおり

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