Case Study

株式会社シップス様

残業を25%減らし、売上は5億円UP!
考える力とやる気を引き出す店長研修&コミュニケーション術(3ページ目)

冬の時代まっただ中のアパレル業界で、残業を大幅に減らしながら売上アップを実現!

シップスでは、取り組みの結果、2016年は前年比で深夜残業38%減、残業25%減を達成しながら、売上は5億円増加。年末年始のセール期間中も前年比8割以下の労働時間に抑えることができました。

実は「売上5億円増加」というのは、昨年比で102%のアップ。店舗が少し増えた分もありますし、決して著しい高利益を出せているわけではありません。しかし、アパレル業界は今まさに冬の時代。国内市場全体での業界売上金額はこの20年で約5兆円下がり、理論上は毎年約900億円ずつ下がっている中で、残業時間を大幅に減らしながら出した数字としては画期的なのです。

改めて振り返ると、「残業の発生要因」のほとんどは店舗スタッフと店長で解決できることばかり。「お客様のための残業」ではありませんでした。

「残業は○○のせいだから仕方がない」と思い込んでいる企業でも、必ず自社内で何か改善できることがあるのだと、このシップスの事例は教えてくれます。

法定外労働時間の推移

株式会社シップスの成功ポイント3
  • カエル会議で残業理由を正しく把握
  • 店長研修でお互いにノウハウ・悩みを共有し合う相乗効果が生まれた
  • 店長のコミュニケーションが変わることで、スタッフのモチベーションがアップ
株式会社シップス 人事部部長 橋本匡輔さんインタビュー

「働き方改革に成功した」と言うにはまだまだ程遠い状況ですが、店長たちの頑張りによってすばらしい成果が出始めています。

改革が順調な店舗とそうでない店舗では「関係の質」に明らかに差があるように感じています。成果が出ている店舗ほどコミュニケーションが取れていて、働きやすい環境を実現できています。これまでの“フィーリング頼み”の働き方から、タイムマネジメントを意識した効率的な働き方を実現しつつあります。

「無駄」がある程度排除できてきたので、今後はさらに踏み込んで、短時間でより高い付加価値を生み出す効率的な働き方を実現させたいです。たとえば、接客技術を向上させれば、より短時間でお客様のほしい商品だけを紹介することができるでしょう。そうすれば、スタッフの時間だけでなくお客様の時間も無駄に奪わないことにつながります。

これまで「長時間働くことがお客様のため」と考えていましたが、本当にお客様のことを考えるなら魅力的な商品開発や販売促進、店舗ごとの適切な商品の配置など、他にできること、やるべきことがたくさんあると気づいたのです。そのため、本部でもこれまで以上に現場と密にコミュニケーションを取り、現場のニーズを吸い上げる体制づくりに着手しました。

2期目に入ったコンサルティングで進めているのが、まさにその本部の改革です。株式会社ワーク・ライフバランスのコンサルティングでは、どうすれば最も効率的に組織を変革していけるか、先の先まで見通して仕組みを構築してくれます。

「早番のとき、明るい時間に帰ると世界が違う」「就業日にしっかり体を休められるから、今まで寝るだけだった休日に出かけるようになった」「給与が増えるとしても、残業が多い働き方にはもう2度と戻りたくない」などの声が、現場から続々と届いています。働き方改革が、会社からの命令や政府からの圧力でやるものではなく、自分の人生を自らの手でよい方向に変えていく力になっていることを感じます。

今後の人事としての課題は、改革に取り組んで効率を上げた店長、スタッフたちへの給与の還元方法を考えること。昇給・賞与などで、頑張る社員に報いる制度を整えたいです。

これからの時代、服飾業界だけでなく社会全体がこれらの取り組みを加速させる必要があります。働き方改革は、優秀な人材が入社し、その人たちが意欲を持って働き続けていくために欠かせない、会社の戦略なのです。そのためには日常的な情報収集と学習が必要ですし、横のつながりを大切にすることも人事の役目だと考えています。

今、まさに取り組みの最中ですが、実はつい先日、私自身が本当の意味の「女性活躍推進」をやっと理解できたところです。これからもインプットとアウトプットを繰り返し、自分としても会社としても強くなっていきたいです。

※こちらの事例は、弊社代表 小室淑恵の著書『働き方改革 生産性とモチベーションが上がる事例20社』からまとめ直したものです。

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