私たちの会社は、ワーク・ライフバランスを実現できる社会の創造に貢献する企業として発展するため、市場との対話を大切にしています。
そこで、社外の豊富なご経験、知識をお持ちの方々にさまざまな視点からアドバイス・ご提言をいただく「アドバイザリーボード」を設置しています。メンバーは、学識経験者、専門家、他企業経営者など、男女はもちろんさまざまな属性の方々。人材育成、グローバル教育、メディア、商品開発など多様な得意分野をお持ちの皆さまから、多角的なご意見をいただいています。
皆さまの豊富な経験に基づく深い知見と、幅広い見識をもとにいただいた貴重なアドバイスを取り入れながら私たちの使命をより明確に具体化し、実際のアクションへとスピーディにつなげています。
WLBと社会変革
私たちは日本全体の企業や組織の働き方を変えるために、様々な署名活動や政界への提案でムーブメントを起こしてきました。こちらにはその一部を掲載しています。持続可能な社会のために、ぜひご協力ください。
男性育休100%宣言
止まらない少子化。増え続ける幼児虐待。産後の妻の死因の1位は自殺です。
妊娠中に出ていた女性ホルモンが、出産後に急激に減少することによるホルモンバランスの崩れが、産後うつの要因です。産後うつでは、感情の揺れが大きくなり怒りや悲しみが強くなり、赤ちゃんが可愛いと思えず、何より妻が一番苦しんでいるのです。この産後うつのピークであるは産後2週間から1か月。この時期を孤独な育児ではなく、夫婦で支えあう育児にするために、私たちは男性育休100%宣言プロジェクトを立ち上げました。
産後うつを防ぐには、①7時間睡眠 ②朝日を浴びて散歩等 ですが、この二つこそが産後の妻には非常に難しいのです。2時間おきに授乳があり、赤ちゃんを外気にあてられない時期は外出もできません。
夫が育児休業を取ることができれれば、この時期に夜中の授乳を交替して睡眠が取れる、外でコーヒーをゆっくり飲める、妻がそんな時間を確保して、回復に向かうことが出来ます。
第一子の子育てで、夫の家事育児参画時間が短い家庭ほど、第二子以降が産まれていない傾向が顕著です。男性育休が日本を少子化から救うのです。
労働時間革命宣言
2016年6月、閣議決定された日本再興戦略には、「子供が生まれた時に夫が家事・育児に参画しないと、第二子以降の出生がなされない傾向が極めて強い。重要なのは、男性の働き方改革である。働き方改革は、生産性の向上にも貢献する。」(P24)と記載され、鍵となる取組に「長時間労働の是正にむけた取り組み強化」と記されました。
かつては「残業をしなければ企業の生産力が落ちる」と考えられていた時代もありましたが、昨今では、長時間労働の環境を是正することでむしろ企業の業績が向上し、社内出生率もあがる、といった成果が数多く出てきています。
こうした方向性に賛同し、自らの率いる組織では率先して「労働時間革命」に取り組むという経営者・首長による署名が「労働時間革命宣言」です。
デジタル実践議員宣言
2021年3月、コロナ禍における中央省庁の残業代支払い実態調査(以下、本調査)を行いました。本調査では316件の有効回答を得て、回答者の約4割が「過労死レベル」である「単月100時間」を超える時間外労働をしていたことが明らかとなりました。メンタル疾患の罹患率は民間企業の3倍にのぼり、若手の離職率は6年前の4倍となっています。
コロナ禍において、国民への給付金もままならない中、国会会期中に発生する国家公務員の残業代は約102億円、タクシー代は約22億円と試算されています。「国会議員の慣習だから」と看過することは許されず、中央省庁の長時間労働問題に目を向け、その原因となる議員の行動を正していくことが必要だと言いえるでしょう。
これらの問題のいくつかは、デジタルツールを積極的に使うことで解決されます。『デジタル実践議員宣言』とは「ITなどの新たな技術を活用して自ら働き方改革を実践し、デジタル・トランスフォーメーションの動きを促進する」という趣旨にご賛同いただいた国会議員の皆さま様をわ分かるようにしたものです。本調査を発表時の2021年4月22日時点で、宣言者は86名にのぼりました。